千日前の空き地に見世物小屋があった。
テント掛けの小屋で看板は泥絵の具でグロテスクな描写だった。
記憶にあるのは「ロクロ首」「蛇女」「蜘蛛女」「空気獣」などである。
入場料は10円くらいであったように記憶している。
しかし当時の十円はそれなりに使いでがあったのです。
国電や市電、市バス、地下鉄の初乗りが10円だった。
市電や市バスは1区なら何処まで乗っても10円である。
素うどん、そば(東京のかけうどん)の代金が10円。
タバコのピース一箱(10本入り)が40円、光一箱(10本入りが30円)だった。
物価は安かった。(給料も安かったらしい)
「ロクロ首」は子供が見てもアホラシイ仕掛けだった。
着物を着て座っている女性の実物大の人形があり、後ろには黒い幕がある。
人形の首から上が日本髪を結って化粧をした本物の女性で黒幕の後ろから顔だけ前に出して人形の首の位置に顔を突き出している。
黒幕の外の首には白い生地で作り物の首が伸びたり縮んだりする。
説明のおじさんの口上に合わせて幕の後ろの女性はしゃがんだり立ったりするのだ。
「蛇女」は半裸の女性が青大将やシマ蛇を体にクネクネと巻きつけるだけだった。
「蜘蛛女」は上半身が日本髪を結って化粧をした女性で下半身は作り物の蜘蛛である。
「空気獣」は水槽の中に染料をいれた水色の水が有りオジサンの口上で得体の知れない(動物の内臓に空気を入れて膨らましてある)グロテスクな物体が浮き上がったり沈んだりする。
どれもが悲しいくらい杜撰で稚拙な見世物であった。
しかし騙されても腹も立てず楽しんでいたのは不思議だった。
他に娯楽も無いし「あ~あほらしかった。」と言うお手軽な娯楽だったのかも?
見世物小屋は高度成長と共に徐々に姿を消しました。
テント掛けの小屋で看板は泥絵の具でグロテスクな描写だった。
記憶にあるのは「ロクロ首」「蛇女」「蜘蛛女」「空気獣」などである。
入場料は10円くらいであったように記憶している。
しかし当時の十円はそれなりに使いでがあったのです。
国電や市電、市バス、地下鉄の初乗りが10円だった。
市電や市バスは1区なら何処まで乗っても10円である。
素うどん、そば(東京のかけうどん)の代金が10円。
タバコのピース一箱(10本入り)が40円、光一箱(10本入りが30円)だった。
物価は安かった。(給料も安かったらしい)
「ロクロ首」は子供が見てもアホラシイ仕掛けだった。
着物を着て座っている女性の実物大の人形があり、後ろには黒い幕がある。
人形の首から上が日本髪を結って化粧をした本物の女性で黒幕の後ろから顔だけ前に出して人形の首の位置に顔を突き出している。
黒幕の外の首には白い生地で作り物の首が伸びたり縮んだりする。
説明のおじさんの口上に合わせて幕の後ろの女性はしゃがんだり立ったりするのだ。
「蛇女」は半裸の女性が青大将やシマ蛇を体にクネクネと巻きつけるだけだった。
「蜘蛛女」は上半身が日本髪を結って化粧をした女性で下半身は作り物の蜘蛛である。
「空気獣」は水槽の中に染料をいれた水色の水が有りオジサンの口上で得体の知れない(動物の内臓に空気を入れて膨らましてある)グロテスクな物体が浮き上がったり沈んだりする。
どれもが悲しいくらい杜撰で稚拙な見世物であった。
しかし騙されても腹も立てず楽しんでいたのは不思議だった。
他に娯楽も無いし「あ~あほらしかった。」と言うお手軽な娯楽だったのかも?
見世物小屋は高度成長と共に徐々に姿を消しました。