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247506 週刊朝日広瀬隆さん談話②~日本の原発史上最悪の惨事が進行している福島第一原発

2011年03月20日 | アメリカ→官邸・電通→マスコミの日本支配
247506 週刊朝日広瀬隆さん談話②~日本の原発史上最悪の惨事が進行している福島第一原発
 
猛獣王S HP ( 不惑 営業 ) 11/03/19 PM10 【印刷用へ
247505の続きです。
『週刊朝日広瀬隆さん談話』(脱原発の日)リンクより転載します。
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●過去にも大津波想定できた事故

大地震が発生して被害が拡大しているとき、原子炉の事故による放射能災害が重なり合った最悪のケースを想定して、地震学者の石橋克彦さんは「原発震災」と呼んで、問題提起を続けてきました。しかし、わが国では具体的な対策は、手つかずのままでした。「想定外」ではなく、大地震と原発事故が同時に起こることは十分に考えられたのに、想定してこなかったのです。

津波も「想定できなかった」と言いますが、そんなことはありません。日本」の沿岸地震では、ほんの100年ほど前に明治三陸地震津波が起こっています。このとき、岩手県沿岸の津波は38メートルを記録しています。東京電力も政府も「想定外」なんて言葉を安易に使ってほしくない。

津波の原発被害については、門外漢の私ごときが去年発刊した『原子炉時限爆弾──大地震におびえる日本列島』(ダイヤモンド社)にも書きました。言い換えれば、電力会社が検討しなかっただけなのです。

日本の原発史上、最悪の惨事が進行している福島第一原発

また、テレビに出ている自称専門家は、今ある危機について正しい知識を伝えていない。多くの専門家が1号機でも3号機でも水素爆発の際に、いかに被曝量が少ないかを訴えていますが、それは大うそです。枝野幸男官房長官も「微量だから健康に影響はない」と言っていますが、これも大うそです。福島第一原発の周辺で、13日午後、1時間あたり1557・5マイクロシーベルトを記録しました。これに24時間と365日を掛けて年換算すると、通常の年間被曝量の1万3千倍を超えます。それで平気なのでしょうか。レントゲンや航空機に乗ったときの被曝と比較するのは犯罪です。

双葉厚生病院の人たちは、原発から約3キロ離れた場所で被曝しています。13日夜、現場に行ったジャーナリストの広河隆一さんから連絡をもらいましたが、3台のガイガーカウンターが1千<マイクロシーベルトの目盛りを振り切っていたということです。3キロ離れていてもそういう状態なのです。

M9・0の巨大地震に続いて、長野や茨城沖でも大きな地震が続いています。太平洋プレートの境界で大地震が続くだけでなく、過去の歴史から見ると、フィリピン海プレートも絶対に動きます。地震が比較的少ない静穏期から、江戸時代や関東大震災前後のような地震多発の時代に入った、といえます。先述した石橋さんが94年に著した『大地動乱の時代』(岩波新書)で紹介していましたが、近い将来に小田原地震が起こります。東海や相模湾でいつ大地震が起きてもおかしくない。だから、静岡の浜岡原発は、どんなことをしても止めなくてはいけない。


それだけではなく、戦前の記録で地震がかなり起きていた若狭湾も同様です。若狭には13基の原発があり、地理的に津波が危ないし、活断層も通っている。全国の54基すべての原発が、同様の説明ができるほど、危ない状態にあるといえます。

電力に関して言えば、原発をすべて止めても、大きな支障は出ない方策はあります。たとえば日本中にある工場の自家発電機を全部動かせば、原発分の電気をまかなえるのです。電気のために日本に原発が必要だというのは間違いです。電気と原発は連動した問題ではないことを知ってください。政治の決断があれば、原発をなくすことは可能です。僕が総理大臣なら一瞬で世界を変えられます。

15日になって2号機も水素爆発、炉心溶融の最後の危機に直面しています。もし1基でもメルトダウンから爆発という最悪の事態が起きれば、容易に近づくことはできなくなります。今は止まっている4、5、6号機も含めて6基すべてがメルトダウン、さらに福島第二原発にも被害が拡大という事態も考えられます。

最悪の事態を想定しながら、注意深く復旧の状態を見ていきたい。なんとかこの危機を回避してほしい。日本の子供たちの将来がかかっています。このままでは終わらせられません。
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