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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

OCS セレクター クランク取付け 

2017-10-26 20:05:13 | シティサイクル 塗り替え
自転車の塗り替えをしているシティサイクル 前回はフレームに BB 小物を取付けました
今回はクランクを取付けますがギアと分離した OCS セレクターと言う古いパーツです





ピンク系から艶消しのカーキに塗り替えたフレームには 前回 BB 小物を組んでいます
今回はクランクを取付けますが 作業の進行上、泥除けやチェーンケースも併せて装着
して行きます クランクは嵌め合いに 8つの溝を持ったオクタで OCS SELECTOR と言う
構造を持っています






クランクとギアを取付けると泥除けが装着しずらく
なるのでこれを先に取り付けましょう






泥除けの取付けは二ヶ所のネジで行います
一つはチェーンステーの前方のブリッジに止めます








ここは狭くて工具も入り難い所なので 小さな
ラチェットレンチに助けて貰います 8mm の
ボックスを使っています






もう一つはシートブリッジに有ります 両方のネジには
グリスを使い錆を防止しました






この自転車にはチェーンケースが付きますが
そのブレケットがクランクの奥に付きます






ブラケットを取付けて その角度や位置を確かめます
ロックリングを使いますが ※ 逆ネジです




チェーンケースを取付けブラケットの位置を確認し
この位置でブラケットを決めてしまいます






ブラケットの固定はロックリングを締め込みます
それに使うフックレンチです チェーンケースの
僅かな隙間から作業を行います 
この後クランクを取付ける為に チェーンケースは
一旦取り外します




これに使うクランクとフロントギアです






クランクには艶消しの黒色を塗りました






ギア板はクランクと別になっています 歯数は 31 丁
取付けを間違わない様にオモテと刻印されています
親切ですね(笑)






右側のハンガーワンにこの様な物を入れておきます
ギア板の当り止めですね グリスを塗布してから
使います






シャフトに差し込み BB カップの中に収めました
表面が幾分出ています








ギア板が当る所にグリスを塗り ギアを装着
しました






ギアの前にシャフトが見えています ここにクランクを
差し込みます






クランクを固定するのは 14mm のフィキシングボルトです






フィキシングボルトの締め込みは コッターレスの
抜き工具の頭を使います 14mm のボックスレンチに
なっています






フィキシングボルトに工具を掛けて モンキーレンチで
締め込みます その強さはこのモンキーの大きさなら
目一杯締め込めば良いでしょう






これで右側のギア、クランクは取り付きました






左側に移ります こちらはクランクだけです








クランクをシャフトに差し込み フィキシングボルトで
締め込みます






右側と同じ工具で強く締め込みます
この SUGINO の工具はもう 45 年以上使っています






分解した時に片方だけクランクキャップが付いていました
両方有れば良かったのですが 片方だけ付けておきましょう




グリスで汚れた所を良く拭き取っておきます
これを放っておくと色々な所を汚してしまいます





今回取り付けたクランクはギア板と一体でない少し変わった構造でしたが
OCS SELECTOR と言う構造で当時は良くこの様な自転車に使われていた様です
もう廃版になって 15年程経つらしいですが 8つのスプラインを持つシャフト
OCTA オクタがこの時代に有ったのは興味深い処です 25年前の自転車ですから
少なくとも 1992年です 
DURA-ACE でオクタリンクが使われているのは 7700系の時代 これは 1996年の
登場なのでそれ以前からこの様な形状の物を作っていた事になります DURA-ACE の
オクタリンクのクランクと BB 小物は今でもトラック用で健在です

前回の作業 【 フレームに OCS BB小物を取付ける 】

次の作業 【 シティサイクル チェーンの取付け 繋ぎ方 】

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フレームに OCS BB小物を取付ける

2017-10-25 20:10:14 | シティサイクル 塗り替え
マットなカーキ色に塗装が終わったシティサイクルのフレームに BB 小物を取付けます 
現在は生産されていませんが OCS と呼ばれる少し変わった構造の BB 小物です





元々ピンク系だったフレームですが今回 艶消しのカーキ色に塗り替えました
このフレームに BB 小物を取付けます シマノの OCS SELECTOR と言う
パーツだそうで シャフトは 8本の溝を持つオクタリンクです






塗装をした時のマスキングが残っているので
剥しました






左側も剥します






マスキングを外しワンを見てみるとこの様な形状で
内部の波型は工具を掛ける部分です この小物の脱着には
TL-FF20 と言う専用工具が有った様ですが もう廃版に
なっています その後 TL-FW20 と言うフリー抜き工具を
代用している様子です






では始めましょう まずハンガーシェルの内部は良く錆びるので
それを防ぐ為にグリスを塗っておきます 回転部分では無く
フレームのハンガーシェル本体です






その様な回転性能に関係の無い所なので グリスは 200g
400円程度の物を使っています 




この BB 小物にはリテーナーが使われていますが
左右で違う物を使います 玉径は 呼び 1/4 と 3/16 の
2 種類です






右側には 1/4 の方をこの様に使います リテーナーには
裏表が有るのでその方向も間違ってはいけません








回転部分には DURA-ACE のグリスを使います ここは
防水シールなど有りません 多めのグリスを使った方が
良いですね






左側にもグリスを塗っておきます








リテーナーにもグリスを塗り 右側のハンガーワンに
収めておきます






ハンガーシャフトにもグリスを塗り拡げます
ここは水の浸入で錆びますからそれの防止です






シャフトを右側から奥まで差し込みます




左側に移ります






こちらで使うリテーナーです 3/16 サイズのボールですが
玉数が多く直径もこちらの方が大きいです






こちらも裏表を間違わない様に注意します
リテーナーにグリスを塗布しました






それをシャフトの奥まで押し込んでおきます




左側には玉押しを使います






それをシャフトの奥までねじ込みます
※ このシャフトのネジは逆ネジです




次は 4つの舌(突起)が付いたワッシャーを入れます






小物の最後は白いロックナットです ここから
玉当りの調整を行います




玉当りの調整には 先に入れた玉押しにスパナを
使いたいのですが サイズを測ってみます






そこには 22mm の薄型のスパナが必要ですが
手持ちは 21mm しか有りません・・・








もう工具を削ってしまいましょう 削るのは僅かなので
切削用の砥石より 切断用の方が細かな仕事が出来ます






削り過ぎ無い様に注意し何度か現物合せを行いました
これで行けそうです モンキーレンチと相チャンして
使います



玉当り

玉当りの調整は 玉押しを緩め過ぎてガタが出るのはいけません
ガタは回転部分の虫食いの原因になりますし なにより乗っていて
不快な自転車になってしまいます
街乗り用の自転車なら シャフトを指先で回転させ
ボールが転がるのを感じる位の渋さで良いでしょう

良い場所が見つかればロックナットを決めて固定します
この写真ではお互いの工具を下に降ろせばロック出来ます
※ 逆ネジです




回転具合を確認しています 自分が思った回転で無ければ
何度も気に入るまでやり直せば良いです これが一発で
決まる事は少なく 今回は私も数回調整を繰り返しました








最後に樹脂カバーを取り付けます これは本来玉押しと
一緒に入れておくべきですが 工具の掛りが悪くなりそうで
後にしました ロックナットの角に当り入り難いので
ドライバーで少しこねています






樹脂カバーにそれ程防水の効果が有るとは思えませんが
防塵の役目は果たしてくれそうです 最後にグリスで
汚れた所を綺麗にして完了です





シマノの OCS SELECTOR 面白い構造のパーツでとても良く出来ていますね
ロード用のパーツでも DURA-ACE 7400系が作られていた頃で STI レバーが
出て来た時代です その頃のシマノのパーツはやる気を感じます
さて次はクランクを取付けましょう 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 フレームに ヘッド小物を取付ける 】

次の作業 【 OCS セレクター クランク取付け 】

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フレームに ヘッド小物を取付ける

2017-10-24 20:03:44 | シティサイクル 塗り替え
全塗装を行っているシティサイクルのフレームにヘッド小物を取付けます
ヘッド小物の規格についても記載しておきましょう





25年使ったシティサイクルにマットなカーキ色を塗りました 前回はそのフレームに
ヘッドパーツの上下ワンを圧入しましたが、今回はその他のパーツを組み付けましょう




前回はこの様にヘッドチューブに上下ワンを圧入しています
今回はここにヘッド小物を組み付け フロントフォークを取付けます






ヘッド小物の上下にはリテーナーを使いますが
これには裏表が有ります 
今回の小物は この写真の様に使うのが正解です




この様に使うのは間違いですが グリスを塗る前に
両方試してみればどちらが正しいか解ると思います
私も毎回試しています








まずワン=玉受けにグリスを塗ります
今回は DURA-ACE を使います このヘッド小物には
水が入りますので有る程度流れ難いグリスが良いでしょう






ヘッドチューブの下ワンにもグリスを塗りました






上部ワンにはグリスを塗ったリテーナーを入れておきます
先程確認した方向です






フロントフォークです フォークコラムにもグリスを塗ります
これは錆を防止するのが目的です




クラウンレースにもグリスを塗り リテーナーを
入れておきます ここも方向を間違ってはいけません






これは上部玉押しです フォークのネジに
ねじ込みます




この内部にも DURA-ACE のグリスを塗っておきます




先程準備をしたフォークです






フォークをヘッドチューブの下から差し込みます






フォークのスレッドに先程グリスを塗っておいた
上部玉押しをねじ込みました








次は舌の付いたワッシャーを入れます 舌(突起)は
フォークコラムに切られた溝に合せます






次はロックリングをねじ込みます




ここでヘッドの玉当り調整をします 本来はガタが無く
一番軽く回転する所で決めますが 今回の様な街乗り用の
自転車では フォークを回し手にボールを感じる位の
やや渋めが良いと思います








このロックリングには フックレンチを使います
フォークを保持しながらロックリングを強く
締め込みます




次は前カゴ用のブラケットです 少し汚いですね






後で後悔したくないので ミッチャクロンを吹いて
黒の艶消しで仕上げました この間にも、する事は
他にあるので時間の浪費はしていません 大丈夫です(笑)






ブラケットを取付け 六角のナットで固定します








ナットはモンキーレンチで締め込みます




はみ出したグリスを拭き取っておきます






最後は樹脂で出来た上部カバーです これで有る程度
水の浸入を防いでいるのでしょう TANGE の文字が
読めます






最後に樹脂カバーを取り付け 組付けは完了です






今回組み付けたヘッド小物は 1インチスレッドタイプですが
これには次の様な規格が有ります

ヘッドチューブ用 上下わん 挿入部の外径 JIS 30.00mm
                            ITA 30.20mm
フォークコラム  下部玉押し挿入部の内径 JIS 27.00mm
                            ITA 26.40mm

フォークコラム  スレッドネジ         JIS B.C 1"× 24T   
                            ITA JISと同じ

上記の規格、寸法になります 他にフレンチ規格も有りますが 
これは滅多に使う事はありません





これでヘッド小物も取り付きフレームとしての形が出来ました
次は順番から行けば BB 小物の取付けでしょか シマノの少し変わった小物で
競技用自転車には使わないタイプです 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 フレームに ヘッド小物を圧入する 】

次の作業 【 フレームに OCS BB小物を取り付ける 】

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フレームに ヘッド小物を圧入する

2017-10-23 20:05:56 | シティサイクル 塗り替え
色の塗り替えの為に作業を進めているシティサイクルですが 部品の整備も概ね終わりました
今回から組立てに掛ります まず一旦取り外したヘッド小物を圧入しましょう




最初はピンク系だった色をマットなカーキ色に塗り替えたフレームです
分解した色々な部品の整備も終え 今回から組立てに移ります まずは
ヘッド小物の圧入から始めましょう




メンテスタンドの足元にはフロントフォークや
必要な工具を用意しています






工具と洗浄を終わらせたヘッドパーツ一式です








フロントフォークにはまだ塗装をした時の
マスキングテープが残っています それを剥しましょう






塗料が付かない様にしていた スレッド部分と
クラウンレースの装着部です






まずはフロントフォークにクラウンレース 玉押しを
この部分に取付けます






錆を防止する為に廉価なリチウムグリスを用意しました
それを玉押しを取付ける部分に塗布します 回転性能に
関与しない所なのでグリスは何でも OK です






このボールレースを圧入する為に使うのは HOZAN C-435
フォーク下玉押しスライドハンマー と言う専用工具です






工具を上下にスライドさせ フォーククラウンに入れた
玉押しをかち込んで行きます




これで隙間無く 真っ直ぐに玉押しが圧入出来ました






次はフレームのヘッドチューブにヘッド小物の
上下ワンを取付けます これも圧入です






ヘッドチューブの中にグリスを塗布しておきます
これも錆止めが目的です 自転車の錆止め対策は
出来る限りしておいた方が良いですね






ヘッド小物にもグリスを塗ってヘッドチューブに
差し込みます




ヘッド小物を圧入する為の専用工具です 呼称は
一般的に、ヘッドワン圧入工具で通じると思います




先程上部ワンを置いたヘッドチューブの上から
工具を装着します






下部ワンも工具と一緒に ヘッドチューブの下側に
セットします








工具をセットし終えた時 上下のワンはこの様な状態で
ヘッドチューブの先に少し刺さっているだけです




工具自体が回転しない様に 工具の下をモンキーレンチで保持し
上のハンドルを締め込みます 目一杯締め込めば良いです






強い手応えを感じながら 上下ワンはフレームに
圧入されました




はみ出したグリスはなるべく早く拭き取っておきます
そのままにしておくと色々な所を汚してしまいます






これで圧入作業は完了です
フレームの塗装をする時に、圧入パーツを残したまま色を塗っているのを
たまに見ますが やはり塗装の仕上がりに差が出ます 今回の工具が
無くても工夫すればパーツの脱着は出来ます 塗装する時は外したいパーツです





この時期に綺麗な花が咲いていました 上品な色合いですね
自転車を組み立てる時に使うグリス 自転車には余分な油脂は使わないと言う人もいますが
自転車を長く使うなら使った方が良いですね 目的は部品の固着と、錆の防止です
今迄この様にして長く自転車を使って来ました 保管している選手時代の自転車は
43年が過ぎましたがとても良い状態で何時でも乗れます 油脂で汚れたら掃除をしたら
済みますから・・・

前回の作業 【 自転車の塗装 心強い助っと 】

次の作業 【 フレームに ヘッド小物を取付ける 】

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自転車の塗装 心強い 助っ人

2017-10-22 20:12:18 | シティサイクル 塗り替え
自転車の塗り替えを進めています 塗装の為に分解した多くの部品の整備も行っています
そんな時に仕事を手伝いに助っ人が来てくれました





私の自転車小屋では何時もこの様に独りで整備を行っています
特に淋しくは有りませんが今日は塗装の手伝いに 2人来てくれます






約束までまだ時間が有るので 先日整備をしたホイールに
気になる処が有ったのでもう一度分解して確認しています
どの様な事でも気になれば確認、これは大切な事ですね
確認を怠り不具合が起る、これは自転車に限らず良く有る事です




この工具を私達はアンギラスと呼びますが
ウォーターポンププライヤーと言う方が解り易いでしょうか




部品を触っていると 二人がやって来ました
女性の方は今回の自転車の持ち主 ERI さん
男の子は私のブログにたまに登場する 空流(くうる)君




突っ立っていないで椅子にお座り下さい
今日の二人はジュースが良い様です




実はフレームの塗装は終わらせているのですが
チェーンケースだけ 2人に手伝ってもらおうと
まだ仕上げをせずに置いてあります 左側の緑色の方です 





 
この色は仕上げ塗装が剥げても目立ち難くい様に
下塗りとして塗っています




じゃ手伝ってもらいましょう 色が塗り易い高さに
チェーンケースをセットしました






簡単に塗り方の説明をして 後は本人達に任せます
二人共上手く吹いています




一度吹くと10分は間を空けます 今回は 3度の
重ね塗りをすれば良いでしょう




フレームと同じ色合いに仕上がっています マット塗装は
初めての人でも塗り易い塗装だと思います 失敗をし難い色です






二人が今日乗って来た自転車です ERI さんは自分の自転車が
こんな状態なので別の自転車に乗っています 月極の駐輪場で
こんな札を貼られていました これ車輪に巻き込まないのでしょうか(笑)






折角だから空流くんの自転車も簡単に見ておきましょう
二人で仲良く遊んでいます




自転車小屋の整備台の上に掛けて有るのは
昔 ERI さんが書いたものです




丁度お昼になりました お腹が空いたと言って
2 時間程、ここで手伝って帰って行きました





猫じゃらし 俗称ですがこれをネコの前で振ると じゃれつくのでそう呼ぶらしいですね
自転車整備、どの様な形でも自分で触ると楽しいものじゃないでしょうか 後 20年これに乗るって
言っていました しっかりと整備をしなくちゃいけないですね(笑)

前回の作業 【 一般車のペダル整備と 駄目なペダル 】

次の作業 【 フレームに ヘッド小物を圧入する 】

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