Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

フロントホイール グリスアップ

2017-10-17 20:03:49 | シティサイクル 塗り替え
自転車の塗り替えを行っています その為に全ての部品を取り外していますが
今回はフロントホイールのグリスアップを行いましょう





自転車の塗装をする為にシティサイクルから取り外した前後のホイールです
今回は前輪のグリスアップをし回転の調整も行います






一般車の回転はやや渋めの調整が良いのですが 
この前輪のハブはそれでも少し回転が重すぎます
それを踏まえて整備を行いましょう




部品の整備は環境も大切です 埃がたち難い
整備机で作業を進めます








ハブナットとワッシャーを外すと 白いロックナットが
見えます ※ 今回は全て正ネジです




ロックナットの奥には玉押しが有りますが それには
専用のスパナが必要です ハブコーンスパナと呼んだりします






この前輪には 13mm のスパナを使います 
厚さは 2mm 程度の薄い工具です






玉押しにスパナを掛けロックナットにモンキーレンチを
使います この写真なら双方の工具を引き寄せる方向へ
力を入れるとロックナットが緩みます






ロックナットが緩みました ハブスパナはこの様に
使っています ロックナットを外しました






ここからはホイールを寝かせて作業を進めます
玉押しを外すとボールが落ちる事が有るので
下にウエス等を敷いて置くとボールを無くさず
良いですよ 玉押しを緩めています






外した玉押しです ダストキャップが圧入されています






ハブシャフトは下側から抜きました この時に良く
ボールがこぼれて何処かに行きます そんな時は
不思議とボールが見つかりません








スチールボールを取り出します ハブの穴に落としても
結構です シャフトの片方には玉押しとロックナットが
付いたままですが これはこのままで構いません






これで分解が終わりました 汚れたパーツの洗浄を
行いましょう






汚れたパーツの洗浄を行いました これから
グリスアップを行いましょう






今回は DURA-ACE のグリスを使います このグリスは
万能で、今回の様な自転車には良いと思います




ボールレースの中にグリスを塗布しました






スチールボールを並べて行きます






左右のカップにボールを並べたので 一度玉押しを
当てて回し 様子を見てみます




不具合が無いかの確認とグリスの量もここで加減すれば
良いでしょう 一般車では多目が良いと思います
この様な構造では内部に水が入りますが グリスの内圧で
水の浸入を防ぐ位の量を使えば良いでしょう






綺麗に洗ったシャフトと玉押し部分です 
25年使った部品ですが、虫食いも無く良い状態です






シャフト全体にグリスを塗っておきます 全ネジは
かなりな量のグリスを使います さすがに DURA-ACE の
グリスは勿体無いので廉価なグリスを使います この目的は
錆の防止です






シャフトをハブ本体に通します 次は逆側からの作業です






玉押しを奥までねじ込みます






ロックナットもねじ込みました






ここから玉当りの調整です 13mm のハブスパナと
モンキーレンチを使います 指先で回転具合を感じながら
丁度良い所でロックナットを決めます 
この写真なら工具を寄せ合う方向に力を加えると
ロックナットが固定されます




玉当りの調整が終わりました 試合で使うホイールなら
回転にガタが出る一歩手前のわずかな点で調整しますが
練習用ならそれよりやや渋く 一般車ならゴリゴリは
いけませんがボールを手で感じる位の渋さで良いでしょう
その方が使いっ放しでも調子が落ち難いですね






最後にハブナットを取付けます




ウエスで汚れた所を拭き取り グリスアップの完了です





自転車の整備はその用途や使う人の事を考え その中で一番良いと思う方法で
やってやれば良いですね 特に乗りっ放しになる自転車はそれでもガタが出難い整備
私も全てが出来る訳では有りませんが、その様に考えながら進めています





今日はやや肌寒く 外では小雨も降っていました水滴が可愛いです
次はリアホイールに掛りましょ フロントハブよりする作業は多いです
次回もまたお付き合い下さい

前回の作業 【 シティサイクル フレームにマット塗装をする 】

次の作業 【 ローラーブレーキの取り外しと フリーホイールの分解 】

コメント
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