Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイール組替え スポークの綾取り

2022-07-07 20:04:04 | ホイール 組み替え
ロード用ホイールの組み替えをしています 今回はハブに通したスポークをリムに編んで行きます
スポーキングとか綾取りとか呼ばれる作業です その手順を詳しくご紹介させて頂きます どうぞご覧下さい





今回組み替えるのはロード用のリアホイール でチューブラーです ただ WO もする事は同じです
ハブ、リムとも 28穴で 組み方は ギア側タンジェント6本組 JIS やイタリアンと同じ方法で組みます
反ギア側はラジアル組にします 是非最後までお付き合い下さい




前回までにスポークはハブに通しています






スポークのネジに KURE CRC5-56 をスプレーします
ホイールが完成するまで効果が有れば良いので
乾燥の早い潤滑剤を選んでいます 主な目的は
ニップルのネジとのカジリ防止です






小袋に入れたニップルはすでに 5-56 をスプレーし
攪拌しています ネジに加え
雁首の摩擦を減らす為にしています ホイールの完成まで
有効であれば良いです
ここまでの潤滑剤は使わない人も居ますから絶対に必要だと
言う訳では有りません




スポーキングをする時に大切な事が幾つかあります
リムを良く観察してみましょう




リムにはステッカーが張って有ります これをギア側から
読める様にするか 反対側から読める様にするか、拘りが有れば
その方向に注意します 但しホイールの性能には関係有りません






これはバルブ穴部分を見ています バルブ穴を中心にニップル穴は
左右にオフセットされています スポークを通す時はこの方向に
注意が必要です






ハブのギア側から組んで行きます ハブはギア側を上に置きます






リムのステッカーはギア側から読める様に置きました
バルブ穴は 自分より遠い向こう側に置きます
バルブ穴に向って左側のニップル穴が高い方 右側が低い方に
なっています これは先に説明した オフセットに依るものです

この場合ギア側のスポークは 当然高い方のニップル穴を使います






では綾取りを始めます ハブフランジの外側に有るスポークを
1本手に取ります 特別な組み方をしない限り このスポークは
後方、左方向を向きます JISもイタリアンも同じです




先程選んだ スポークから 左側 6本目のスポークを選びます
間には 4本のスポークが有ります
6本目のスポークは フランジの内側のものです






最初に選んだ右側のスポークと 6本目のスポークを交差させます
但し 交差は次の様に行います






フランジの外側のスポークは下に フランジの内側の
スポークは上に これは守って下さい






交差させたスポークはこの様にリム穴へ差し込みます
フランジ内側のスポークは バルブ穴の左側へ
フランジ外側のスポークはそこから左側へ 穴を一つ飛ばした
次の高い位置の穴を使います 両方高い方のニップル穴です






交差させたスポークを バルブ穴を跨ぐ様な使い方も決して
出来ない訳では有りません 通常はこの組み方は行いません
その理由は次に・・






白い物はバルブだと思って下さい 上の写真はバルブ穴を跨いだ
スポークの使い方 下の写真はバルブ穴の左側を使った最初の方法です
スポークが作るバルブとの隙間、角度が違って来ます バルブとの隙間が
大きな方が空気入れの作業が容易です この様に組むのが大切です

これはホイールの性能に影響しませんが 見る者が見れば直ぐに解る部分です




スポークにニップルをねじ込みます スポークをリムの
外まで出します






このリムには専用のアールワッシャーを使います
殆どのリムには必要の無い部材です






アールワッシャーの丸い方を下に向けスポークに差し
ニップルを軽くねじ込みます





この段階でのニップルは落ちない程度にねじ込んでおけば良いです あまり奥までねじ込むと
以降の作業がやり難くなります






アールワッシャーはこの様な形で使われます
それを想定しながらリムのニップル穴へ収めます




最初の2本のスポークが決まりました 次に行きましょう






最初に使ったフランジの外側のスポーク その左隣の、外側の
スポークを手に取り そこから 6本目のスポークと交差させます




その二回目に交差させたスポークを 先に決めたスポークの左側の
ニップル穴を使います (間には反フリー側用のニップル穴が一つ)






ニップルが上手く掴めない時には 付属された道具を使います




この様にして 同じ事を繰り返し ギア側のスポーキングは
終わりました






ここで今までの作業を確認しておきましょう
この写真の場合
1) ギア側のスポークはオフセットされた右側のニップル穴のを使っているか
  拘りが有れば ステッカーの方向は合っているか






スポークの使い方
1) フランジの外側のスポークが後方を向いているか
2) 6本組になっているか
3) スポークの交差は正しく出来ているか
4) バルブ穴の位置は間違っていないか
ここまで確認し間違っていなければ 次に進みましょう




ホイールを天地逆にし床へ置きました
反ギア側が上を向いています






こちらもバルブ穴の横から始めます






スポークを選びます こちらはスポークを交差させない
ラジアル組ですから ハブからニップル穴まで適正な長さの
スポークを使います 迷っても 3本でしょう






長からず短からず 丁度良い長さの物を選び ニップルを使い
リムに固定します






こちらは最初の 1本が決まれば順番にリムに決めて行けば結構です






これでスポークの綾取りは終わりました




ハブの銘柄等が胴に書かれています これをバルブ穴から見える様に
組むのも拘りの一つです 
それをするのは、一番最初の段階で どのスポークを交差させるかで
決まります 拘るなら良く考えて作業を開始すれば良いと思います





これで計画していたスポーキングが終わりました もし組み方が解らなければ何度か読み返して下さい
今回は反ギア側がラジアルですからそれ程難しくは無いと思います
次は振れ取りを行います 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え ハブにスポークを通す 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え 振れ取り 】 - Kinoの自転車日記


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