Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シマノ リアハブ フリーホイール 分解 組立

2012-03-29 20:19:35 | 自転車整備 ハブ
前回ハブの回転部分を分解したシマノのリアハブ TIAGRA ティアグラ
今回はこのハブに装着されたフリーホイールを取り外し 清掃点検し
再度取り付けましょう




前回、回転部分を分解しましたが ハブボディには
まだフリーホイールが装着されています これを
外してみましょう






フリーホイールの中を覗くと 10mm のアーレンキーが
使える形状をしています この辺りは今迄色々な物を
触って来たので ある程度の勘も働きます 

しかしこれから整備を覚える方は 事前にシマノの展開図を
確認すれば必要な工具や構造も解りますから そうされると
不安も少なくなり良いかも分りませんね




10mm のアーレンキーで緩めてみます この辺は力を
加えても壊れる様な所では無いので エイヤーで力を
加えます 

ただ緩むときは一気に行くよ! と部品が
ささやいています そんな時は指などを挟み
怪我をしない様な力の入れ方も必要です






予想通り ネジが緩む時にはクンと一気に来ました
ワッシャーなど緩衝材が使われていない部分には
その様な手応えを感じますね

フリー内部にこの様なフィキシングボルトが使われ
フリー本体が固定されています ※ 正ネジでした






ハブ本体のスプライン構造と フリーの裏側
ここが噛み合って フリーの踏力がハブに伝わる
大切な部分ですね






ハブボディには浅い溝が切ってあり そこに薄い
スペーサーが入っています これは何のために
入っているのかな・・・




このハブ本体の中心にネジが切ってあり そこに
フリーのフィキシングボルトがねじ込まれます






さて取り外した各部品を綺麗に清掃しました
このハブボディの工作は綺麗ですよね とても
低グレードだとは思えないです 昨年触った
カンパのシャマルより 仕上げも綺麗のじゃないかな




ではハブ本体にフリーボディを組付けましょう
グリスは DUDA-ACE デュラグリスにします






この薄いスペーサーをハブに刻まれた溝に入れます
グリスは多目に使います






スペーサーを入れました この部分もなかなかの
精度が出ています




さらにハブとフリーのスプライン部にグリスを塗り
フリーボディをハブにはめ込みます






フィキシングボルトにもグリスを塗布し
フリーボディの穴から ハブ本体のネジに向け
挿入






フィキシングボルトには 10mm のアーレンキーを
使います




フィキシングボルトを締め込みます 力加減は
目一杯で良いでしょう この位の工具で力任せに
締め込んでも壊れる様な所ではないですね




これで フリーホイールの脱着が完了しました
普段あまりフリーボディまで外す事は無いですが
難しい作業では無いので 気が向けば点検清掃を
してやれば良いですね





黄色が鮮やかな花ですね とても元気そうです
じゃ次は今回の続き、ハブの回転部のグリスアップをやりましょう

前回の作業 【 シマノ TIAGRA フリーハブ 分解整備 】

次の作業 【 シマノ フリーハブ FH-4400 グリスアップ 】


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10 コメント

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昔良くやったなぁ (toriton)
2012-03-30 07:53:48
7Sが8Sに変わった頃、毎日のようにやってましたねぇ、ボディーとシャフトだけ変えて、あとはおちょこの調整(笑)
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フリーボディ (aoki)
2012-03-30 08:49:30
フリーボディとハブが噛み合わさる部分ってこんな小さな歯なのですね。
素人目にはもっとしっかり組み合わせられそうに思えるのですが、
自転車にかかる力ならこれくらいでも問題ないのでしょうかねぇ。
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非分解を (よね)
2012-03-30 10:06:26
自分はチョッとした作業ミスから本来非分解であるフリーボディーまでバラスことになりました。工具を手配して作業を進めると小さな球がバラバラと・・・
清掃、グリスアップして元に戻すのが大変でした。でも構造がわかって楽しかったです。
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シンプル (泥尾)
2012-03-30 10:38:23
このフリーはシンプルで整備しやすそうで良いですね。 カンパみたいにほっそーいバネとか無さそうやし…(^_^;)
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toritonさん (Kino)
2012-03-30 20:49:03
それはエンド巾が127mmから130mm巾に移行する頃の話ですよね
それが益々多段になって来ていますが 130mm巾で何処まで行くのでしょう
シマノも近々11速になるとの話も噂で耳にしますが どうなるのかな
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aokiさん (Kino)
2012-03-30 20:53:52
仰っている部分は 触っていてそれ程不安は感じませんが ご心配ですか?

特にバチらしたり こねて力が掛かる部分ではないですから 
これだけお互いのスプラインが噛み合っていたら上等だと感じますよ
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よねさん (Kino)
2012-03-30 20:58:38
シマノのフリーボディを分解する純正の工具はもう廃盤になりましたよね どの工具を代用されたのかな?

このフリーの構造は 多分大きな爪が二つのタイプでは無かったでしょうか 比較的扱い易い構造だと思いますが
元に戻すのが大変だとしたら 違う構造なのかな・・・
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泥尾さん (Kino)
2012-03-30 21:03:40
このフリーは 多分大きな爪が二つのボスだと思います
カンパの爪の開閉に使うバネは細くて 組む時に少し不安が有りますよね
まあ頑丈なバネを使っているフリーは少なく 多くの物が華奢なバネを使っていますね 
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スペーサー (ko)
2017-11-05 12:18:10
この記事を参考にして古いDEORE XTのリアハブのフリーホイールを取り外してみたところ、kinoさんの記事にあるようなスペーサーが付いていませんでした。
スペーサーがないタイプのフリーハブもあるんですかね。
ハブのベアリングはグリスアップすればちゃんと回ります。
しかしフリーホイールの内側から赤茶色に汚れたグリスのカスみたいなものがにじみ出ていて、おそらくフリーホイールの中は錆びてます。回転もとても渋くカサカサとかすれた音がします。
フリーハブを分解する知識もないので、リング状のゴムシールドを竹串で引っ掛けて外してできたわずかな隙間から中を覗いて見たら、赤茶色に染まったベアリングが並んでました。
ミシンオイルをそこからポタポタと流し込みフリーをしばらくクルクル回していたら、かすれたような音がいくぶんか和らいだので、その隙間から指の腹でグリスを押しいれてゴムのシールドを元に戻しました。
僕に出来るメンテはこんなところですが、これでも元の状態よりはだいぶ良くなったと思います。
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koさん (Kino)
2017-11-05 14:26:14
コメントを有難うございます
この記事のタイトルが分解組立てとしながら 脱着だけで終わらせています

本来フリーを分解する為の専用工具がシマノから出ていましたが この時すでに廃版になっていました
ただ 表のカバーを外し工夫すれば 分解し内部の整備をする事が出来ます

そのスペーサーについては他の物と比べた事も無いので私には解りかねます

フリー内部から赤茶色の物が出たりその手応えは仰る様に内部の錆が原因でしょう
昔のボスフリーなどは防水対策などが全くされていませんから その様な物は幾らでも有りました

分解せずに整備をするなら 灯油やガソリンに漬け込み内部の汚れを出来るだけ出してやり
乾燥させた後に オイルを多めに入れるしか無いですね ベアリングだけでは無くラチェット部分にも潤滑剤が行き渡る量は必要です

それを短期間の間に何度か繰り返すと内部は綺麗になって行くのじゃないでしょうか

もっとしっかりと整備をするなら フリーの外側のカバーを外すと 玉受け部に 2つの凹みが有るので そこを回せば分解は出来ます ここが本来専用工具が要る部分です それが無ければ工夫次第かと思います

仔細に渡るお話を有難うございました
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