お買い物自転車の整備が順調に進んでいます 今回は車輪の中心に有る
回転部のハブのグリスアップを行います

自転車の車輪はその用途に応じてその種類は
千差万別です ただどれも回転部分のハブに
それ程の違いは有りません

今回分解整備をするのは 回転部分にカップ&コーンと
いう構造を持ったとても基本的なハブです このハブは
Campagnolo RECORD カンパニョーロ レコードハブ

トラック用、一般車と同じでクイックは付いていません
車輪を固定する ハブナットを外します
※ 今回のネジ部分は全て正ネジです

ハブの回転部分、中央に貫通しているのがハブシャフト
それに外側から ロックナット・ワッシャー・玉押しの
順にパーツが組まれています

ハブのメンテナンスに使う専用工具 ハブレンチ
これは必ず必要です 色々なメーカーから出ています
Park Tool なら頭が SCW の品番で 1本 1300円程度ですね


これはハブに依りサイズが異なり カンパの後ろは
14 mm を使います ハブスパナを玉押しに掛けます


外側のロックナットにモンキーレンチを使い
ロックナットを緩めます


ロックナット、ワッシャーとシャフトから外しました


回転部の最後は玉押し コーンと呼ばれるパーツを
外します う~ん・・・(この意味は後程)


反対側からシャフトを抜きます 玉押しを抜いた
ハブ本体の玉受け部です

スチールボールも取り出し これで回転部の分解は
完了です 先程のう~んの意味は このハブには
旧タイプのカンパグリスを使っているのですが
その状態が大変素晴らしく それに驚きました

各パーツの洗浄をします パーツクリーナーは
KURE の物を使っていますが これも私のお気に入りの
一つです クリーナーの乾燥時間が非常に整備がし易い
速度です


この輝き・・ ボールに依る玉筋がかすかに付いています
しかしロックナットの裏には 67 の刻印 1967年製です
46年も使えばコーンに玉筋が付くのは仕方が無いですが
46年前にこの輝きを持つ 高精度の製品を作っていたと
言うのがカンパの凄い処ですね


後ろハブのスチールボールは 呼び径が 1/4 ハブにすれば
やや大きめの物が片方に 9個使われています

ハブ本体のカップ部もクリーナーを併用しながら
ウエスで綺麗に拭き取ります


掃除前と完了後 本当にとても良い状態です


さて使用するグリスですがこのハブには 今回も当時物の
カンパグリスを使いましょう
今回のハブは約 4年半前にグリスの入れ替えをしています
そして今回分解しグリスの状態を見るととても素晴らしい、
これってカンパのこのグリスの凄さなんでしょう 世界中の
一流選手達が使い続けたカンパグリス 改めてそれが
納得出来ます


グリスを指先に取り玉受けに塗ります

この時代はこの位の量のグリスを使いました
最近の上質なグリスを使う場合よりかなり多目です


ボールをカップの中へ入れます


反対側にも同じ作業を進め ボールが入りました
一度玉押しを入れグリスの量を確認しています
一般車の場合グリスでボールが隠れる位多く使う
方が良いと思います それで水の浸入も防ぎ長く
メンテナンスフリーで使える回転部になるのじゃ
ないかな?


シャフトにも錆を防ぐ為に薄くグリスを塗り
ハブ本体へ差し込みます


反対側からまず玉押しをねじ込みます


次は内径に突起が有る舌付ワッシャー この舌をシャフトの
溝に入れます これは玉押しとロックナットが共マイしない
様にする為の突起です


最後はロックナット そして回転具合を確認


ハブスパナを玉押しに掛けます このスパナは厚さが
約 2mm の薄い物です

ロックナットにモンキーレンチを掛け 玉押しを固定
します ここでは玉押しを緩める方向、ロックナットを
締め込む方向へ力を入れています
この時は 玉当りの調整をしているのですが シャフトを
指先で保持し ガタつきが無く一番回転が軽いギリギリの
一点で調整します これが一回で決まらなければ納得が
出来るまで何度も調整を繰り返す 指先の感覚が頼りの
作業です

はみ出したグリスを拭いておきましょう
玉当り調整具合
先述の方法は試合レベルでは軽さを求めますが
練習用ではやや渋く 一般車であればもっと渋く
回転させると指先にボールが回っているのを感じる
くらいで良いでしょう これもメンテナンスフリーで
長く使える調整の一つです



フロントハブも構造は同じでグリスアップの方法も
同じ方法で進めます ただハブスパナは 13mm を
使います


スチールボールの大きさは 呼び径 7/32 直径 5.5563mm
これが片方に 9個使われています


回転部分の整備、調整は終わりました ハブナットも
手を加えてやります このナットはワッシャーが付いて
いますがその回転部や内ネジに フッ素系のオイルを
差しておきます このオイルは何でも良いのですが
オイル持ちが良いので Super Lube を選んでいます

ハブシャフトに取り付け完了です

Campagnolo RECORD カンパニョーロ・レコードハブ 今回の物は私が一番最初に買った物です
最初はこのホイールを決戦用に その後練習用で選手時代に使い続けました
今手元にカンパのハブが数ペア有ります その中で一番調子が良いのが今回のハブです
気持ちを込めて整備してやりました
前回の作業 【 自転車 ハンドルとブレーキを仮付けする 】
次の作業 【 チューブラータイヤ入れ替え リムセメントの除去と床作り 】
回転部のハブのグリスアップを行います

自転車の車輪はその用途に応じてその種類は
千差万別です ただどれも回転部分のハブに
それ程の違いは有りません

今回分解整備をするのは 回転部分にカップ&コーンと
いう構造を持ったとても基本的なハブです このハブは
Campagnolo RECORD カンパニョーロ レコードハブ

トラック用、一般車と同じでクイックは付いていません
車輪を固定する ハブナットを外します
※ 今回のネジ部分は全て正ネジです

ハブの回転部分、中央に貫通しているのがハブシャフト
それに外側から ロックナット・ワッシャー・玉押しの
順にパーツが組まれています

ハブのメンテナンスに使う専用工具 ハブレンチ
これは必ず必要です 色々なメーカーから出ています
Park Tool なら頭が SCW の品番で 1本 1300円程度ですね


これはハブに依りサイズが異なり カンパの後ろは
14 mm を使います ハブスパナを玉押しに掛けます


外側のロックナットにモンキーレンチを使い
ロックナットを緩めます


ロックナット、ワッシャーとシャフトから外しました


回転部の最後は玉押し コーンと呼ばれるパーツを
外します う~ん・・・(この意味は後程)


反対側からシャフトを抜きます 玉押しを抜いた
ハブ本体の玉受け部です

スチールボールも取り出し これで回転部の分解は
完了です 先程のう~んの意味は このハブには
旧タイプのカンパグリスを使っているのですが
その状態が大変素晴らしく それに驚きました

各パーツの洗浄をします パーツクリーナーは
KURE の物を使っていますが これも私のお気に入りの
一つです クリーナーの乾燥時間が非常に整備がし易い
速度です


この輝き・・ ボールに依る玉筋がかすかに付いています
しかしロックナットの裏には 67 の刻印 1967年製です
46年も使えばコーンに玉筋が付くのは仕方が無いですが
46年前にこの輝きを持つ 高精度の製品を作っていたと
言うのがカンパの凄い処ですね


後ろハブのスチールボールは 呼び径が 1/4 ハブにすれば
やや大きめの物が片方に 9個使われています

ハブ本体のカップ部もクリーナーを併用しながら
ウエスで綺麗に拭き取ります


掃除前と完了後 本当にとても良い状態です


さて使用するグリスですがこのハブには 今回も当時物の
カンパグリスを使いましょう
今回のハブは約 4年半前にグリスの入れ替えをしています
そして今回分解しグリスの状態を見るととても素晴らしい、
これってカンパのこのグリスの凄さなんでしょう 世界中の
一流選手達が使い続けたカンパグリス 改めてそれが
納得出来ます


グリスを指先に取り玉受けに塗ります

この時代はこの位の量のグリスを使いました
最近の上質なグリスを使う場合よりかなり多目です


ボールをカップの中へ入れます


反対側にも同じ作業を進め ボールが入りました
一度玉押しを入れグリスの量を確認しています
一般車の場合グリスでボールが隠れる位多く使う
方が良いと思います それで水の浸入も防ぎ長く
メンテナンスフリーで使える回転部になるのじゃ
ないかな?


シャフトにも錆を防ぐ為に薄くグリスを塗り
ハブ本体へ差し込みます


反対側からまず玉押しをねじ込みます


次は内径に突起が有る舌付ワッシャー この舌をシャフトの
溝に入れます これは玉押しとロックナットが共マイしない
様にする為の突起です


最後はロックナット そして回転具合を確認


ハブスパナを玉押しに掛けます このスパナは厚さが
約 2mm の薄い物です

ロックナットにモンキーレンチを掛け 玉押しを固定
します ここでは玉押しを緩める方向、ロックナットを
締め込む方向へ力を入れています
この時は 玉当りの調整をしているのですが シャフトを
指先で保持し ガタつきが無く一番回転が軽いギリギリの
一点で調整します これが一回で決まらなければ納得が
出来るまで何度も調整を繰り返す 指先の感覚が頼りの
作業です

はみ出したグリスを拭いておきましょう
玉当り調整具合
先述の方法は試合レベルでは軽さを求めますが
練習用ではやや渋く 一般車であればもっと渋く
回転させると指先にボールが回っているのを感じる
くらいで良いでしょう これもメンテナンスフリーで
長く使える調整の一つです



フロントハブも構造は同じでグリスアップの方法も
同じ方法で進めます ただハブスパナは 13mm を
使います


スチールボールの大きさは 呼び径 7/32 直径 5.5563mm
これが片方に 9個使われています


回転部分の整備、調整は終わりました ハブナットも
手を加えてやります このナットはワッシャーが付いて
いますがその回転部や内ネジに フッ素系のオイルを
差しておきます このオイルは何でも良いのですが
オイル持ちが良いので Super Lube を選んでいます

ハブシャフトに取り付け完了です

Campagnolo RECORD カンパニョーロ・レコードハブ 今回の物は私が一番最初に買った物です
最初はこのホイールを決戦用に その後練習用で選手時代に使い続けました
今手元にカンパのハブが数ペア有ります その中で一番調子が良いのが今回のハブです
気持ちを込めて整備してやりました
前回の作業 【 自転車 ハンドルとブレーキを仮付けする 】
次の作業 【 チューブラータイヤ入れ替え リムセメントの除去と床作り 】