.

.

日中正月飾り

2014年12月13日 | 田舎生活の衣食住
 昨日は12月13日。七五三縄を飾る日でした。大掃除も済ませ、ひと通りの正月飾りを終えました。
 クリスマス飾りと同居しているので、家中が賑やかです(笑)。









 これは中国の古銭の形の入れ物。香港のYWCAに住んでいた時に、YWCAから旧正月に部屋に届けられたいたお菓子の詰め合わせの入れ物です。
 縁起物なので、日本に持ち帰りました。
 この古銭の形に似ていることから、中国では大晦日に餃子を食べる習慣があるのです。日本は長寿を願って年越し蕎麦ですが、中国は、どこまでも金が一番なのです。正月の挨拶も、「恭喜發財(ごんへいはっちょい)」。「もうかりますように」といったところでしょうか。





 掛け軸2本もは北京で求めたもの。これらも正月のみ用いています。



 見てお分かりのとおり、これって、モジリアニのパクリですよね(苦笑)。中国の画家には実にパクリが多いのです。ある画家の個展のポンフレットを見せてもらった時など、ひっくり返るくらいの衝撃でした。だって、「これって、まんまセザンヌじゃないか」。
 このモジリアニ・シリーズも実に多彩にありました。これは印刷です。
 パクリ、バッタもん、著作権の意味を分かっていないお国柄は芸術の分野でも発揮されているのです。





 こちらはひと目惚れで買い求めた直筆。小さな店でしたが、なんと、店主の筆によるものとかで、店主が大層喜んでいました。
 ほかのも「福」の紙や、「喜」などの切絵なども買い求めたものがあるので飾りたいのですが、何処に飾ろうかと思案中です。まあ、こちらは旧正月に間に合えば良いので。

 その「福」の文字が印刷された赤い紙ですが、中国大陸や香港の家々には必ずと言っていい程貼られています。これは文字通り福を招くとされているのですが、何故か上下逆さまに、そしてドアの下の方に貼るのが習わしです。幸福は下からやって来るのだそうです。
 中国の旧正月については、また時期がきたら書きます。
 
 人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ 

茶飯、巾着煮/海外でも雑煮を食べる

2014年12月13日 | 江戸飯
 朝から午前中、大掃除に費やしました。毎日掃除をしていても、気が付かない場所や細かな部分は汚れているもので、一念発起。終えてみると、気持ちも晴れやかになります。
 まあ、1年の締めで正月を迎えるためなので当然なのでしょうが、どうしてこんな真冬に大掃除なのだ! と思いませんか? 5月と10月とかにこの習慣があったらもっと楽なのになあと、冷水で雑巾をすすぎながら思った次第です。
 池波正太郎氏の「江戸料理を食べる」を読んでいたら茶飯が出てきました。これなら直ぐに出来るぞっと、早々ほうじ茶で焚いてみました。本当は味醂や醤油も入れるのですが、高血圧症の為、ほうじ茶のみです。
 ほんのりと色が付き、ほんのりとお茶の香りがして、いつもと違っておつでした。





 お菜は、大根と巾着の煮物です。寒いいち日だったので、温かさが有難かった。





 今年は寒いように感じますが気のせいでしょうかねえ?

 海外でも正月元日には、雑煮だけは拵えていました。最も大晦日と元日しか休みではないのです。ただし、醤油が違い(大枚はたけば日本の醤油も手に入る)、真っ黒い雑煮でした(笑)。しかし塩分はそれ程でもありません。特に色の濃い物が丁度日本の溜り醤油のような風合いなのです。
 具は、大根、ニンジン、青菜、椎茸などの野菜でした。そもそも我が地方の雑煮は、醤油味のけんちん汁の中に餅を入れるのです。
 香港に渡り、最初の正月に失敗したのが、餅。日本からの輸入品は高価なので、ローカルの餅で賄おうとしたのがいけなかった。そもそも中国の餅は炒める用の物で、日本の物とは異なるのでした。
 翌年からは、餅だけは日本製を購入して、真っ黒けの雑煮で新年を祝ったものでした。何だか、腹黒い一年になりそうでした(笑)。



 人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ