真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

『聴くドラマ聖書』

2019年10月06日 | Weblog
日本G&M文化財団が『聴くドラマ聖書』を今秋無料でリリースした。早速ダウンロードして聴いてみたが、素晴らしい!テレビや舞台の第一線で活躍する俳優、声優たちが聖書の登場人物を演じる音声アプリだ。

同種のアプリはすでにアメリカ、韓国でも公開されており、韓国では50万超ダウンロードの実績があるという。日本語版は、『聖書 新改訳2017』の全66巻を一言一句、そのままドラマ化しているのが特徴だ。聖書を「朗読」したものではなく、ナレーターが読む地の文以外の台詞はすべて役者が演じ、BGMや効果音などの演出も加えられ、臨場感が格段に増している。

旧約と新約で共に神の声を演じたのはベテラン俳優の大和田伸也さん。他にも、モーセに加藤雅也さん、イザヤに奥田瑛二さん、ダビデに鶴見辰吾さん、ルツに藤田朋子さん、マリアに南沢奈央さん、マグダラのマリアに斉藤慶子さんなどなど。1300人以上の登場人物を、総勢150人で担当したそうだ。

全体の長さは約150時間。日本人の平均通勤時間を往復約80分とすると、100日程度で旧約・新約聖書をすべて聴くことができる計算になる。教会で聖書を1日10章読むキャンペーンがあったが、10章読むことが大切だと思えなかったので、私はエントリーしなかった。でも、この聴くドラマ聖書なら1日20章でも聞ける。

聖書って本当は、読むものじゃなくて、200年ほど前まで、世の中には字が読めない人の方が多かったし、400年ほど前までは聖書を大量に印刷する技術だってなかった。私たちはテクノロジーによって気軽に聖書を読んだり、聴くことができるようになったわけだが、聖書を歴史的にみれば原点回帰なのだ。

聖書は想像力を駆使して触れることが勧められる本だが、このアプリでは音楽や演出、そして演者さんたちの熱量溢れる言葉により、私たちの想像力を存分に刺激してくれる。「聖書はまじめなもの」「聖書は退屈なもの」「聖書は自分とは関係ないもの」という既成概念を吹っ飛ばしてくれる。聖書がとても楽しい読み物だと再認識すると思う。ぜひ一度、聴いてみてください。引き込まれること間違いなしです。



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