土曜日はにっぽんちゃん・mayさんと宝塚大劇場に行ってまいりました。人生、初宝塚です。
宝塚…『清く・正しく・美しく』乙女の殿堂…というのがわたくしのイメージ。汚れちまったわたくしにはまぶしくてなんとなく縁なく過ごしていましたが、キモノ縁はありがたいもの。ヅカファンにっぽんちゃんがチケットを取ってくれたので、ありがたくお誘いに乗りました。
今日の着物:白地花柄塩沢紬(ヤフオク)
今日の帯:濃ピンク刺繍蜘蛛の巣(きものなかむら)
今日の半衿:草色麻の葉にレース重ね(作ってみました、後述)
今日の帯揚:レースのスカーフ(前から持ってた)
今日の帯締:草色三分紐(きものなかむらさんにいただく)
今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍)
今日の足袋:黄緑水玉さくらんぼ(きママ手作り)
今日の草履:赤い花緒のじょじょ(松屋バーゲン)
今日の簪:銀粘土蜘蛛の巣(キョウコちゃん作)
今日の帯。初めて見たのは2年ほども前のことになるでしょうか「きもの・なかむら」さんが名古屋にいらしたとき。激しく心惹かれたもののお値段の壁に阻まれて手が出ず…しかしそれが先週、ヤフオクに半額ほどで出品されていたのです。かうー。
というわけで我が物になったド派手蜘蛛の巣帯。さっそく〆て参りましたよ!
そして、この半衿。すうざんさんがハギレにレースを重ねて涼しげによそおっておられるののまねっこでございます。色は気に入ってるけどイマイチ地味な草色の半衿にレースを重ねましたの。
んでね、このレース。出所は…あのー…スリップ、ですの。お気に入りのスリップ、上のほうはよれよれになっちゃったけど裾のレースはまだ綺麗だったもんで、外して洗って糊付けてアイロンして、このようになりました。どうでしょ?言わにゃわからんよね、言っちゃったけど。
さて、宝塚。阪急の駅から大劇場までの『花の道』。両脇に乙女なお店がずら~りと並んでいます。歩道橋にも薔薇が咲いてる。おお、乙女だ乙女だ。気持ちを盛り上げつつ、大劇場へ…。
正面から入ると、赤い絨毯・シャンデリア・大階段。おー、宝塚です。
さて、観劇の前にランチを。軽くフレンチをいただいておしゃべり。にっぽんちゃんの宝塚ばなしを聴きつつ、期待高まります。
本日の演目はこれでございます。
『愛と死のアラビア』アラビアを舞台に、イギリス人将校の愛と友情の物語、ですって。
そして、mayさんは柔らかモノに組紐の帯をお召しです。優雅な雰囲気がとっても宝塚。
にっぽんちゃんはお泊りとてお洋服。明日も宝塚ですって。
豪華なロビーを通って、劇場内に入ってまいります。どこもかしこもキラキラしてるねえ。
席は前から6番目、真ん中からやや下手より。すごくいい席でございます。さすがファンクラブ、ありがたいねえ。
主演の男役のひとのアナウンスで舞台は始まりました。
指揮者が一礼してオケピに消え、オーケストラの生音が鳴り響いて…と思うと幕が上がり、きらびやかな照明。豪華なセット。そこに、光り輝く衣装に身を包んだひとが!そして、朗々と歌いだします。そして、華やかな群舞。圧倒されます。
思うに、発生当時の歌舞伎ってこんな感じだったんじゃないでしょうか、『芸術』になる前は。ただただ『美しいもの・楽しいもの』をてんこもりに惜しげもなく繰り広げていくの。
理想の男・理想の女。上質のダンスも歌も、みーんな観るもんを愉しませよう!としてる。そのパワーが舞台からダイレクトに伝わってきます。
物語の舞台はエジプト。捕虜となったイギリス兵トマスは、エジプト太守にその腕を見込まれて砂漠の民ベドウィン兵の訓練をせよとの命を受けます。やがて彼はベドウィンや太守の息子達と信仰の違いを超えた友情を結ぶようになり…。
終劇はなんだか尻切れトンボな感じで「あれ?」と思いはしたのですが、とにかく面白かった!のひとことでした。お話のストーリーを超えて、なんだかすごく前向きのオーラが劇場を満たしていました。そして、わたくしなんだか元気になっているぞ。
幕間の30分でミニミュージアムを回りました。これまでの舞台写真や衣装、小道具などが展示してあります。
なんつってもお目当てはコレ!
フィナーレでみんながしょって出てくる羽根飾りです~。タカラジェンヌになったつもりでぱちり(顔はいぢれません。ただのイメージです)。
ドラキュラ~~
狙い撃ち!(リンダではありません)
短い時間で濃く遊んだ後は、後半のショーを。
海をイメージしたレビュー。極彩色の衣装に身を包んだタカラジェンヌが舞台いっぱいに元気に踊ったり、波とかもめをイメージした優雅な踊りがあったり。ラインダンスでは舞台の端から端まで美女が並んで、シームストッキングに包まれた綺麗な脚を惜しげもなく…「若い娘はええのう」と思わずオヤジ化してしまいました。
美しく健康なからだ。その躍動。ああ、生きているっていいなあ。綺麗だなあ。
劇でも感じた前向きのエネルギー、ショーではさらにパワーアップしているように思いました。生きているってすばらしい。…言葉にしてしまうと単純なこのことが、言葉になる前の感情の流れとして身の内に入るような感覚です。これは、元気になるわ。
「ありがとう。元気になった!」とにっぽんちゃんに申しましたら、「そうでしょう~、私も宝塚観ると浄化されて元気になるのよ」と。
うん、ほんとうに。
宝塚。初めてナマで見て、その他の何にも見られない圧倒的な向日性に実に感銘を受けました。これは、やっぱりナマでないとね。ぜひまた行きたいと思っています。にっぽんちゃん、またよろしくね。mayさん、また行こうねー。
*全ての写真はmayさんのカメラです。どうもありがとう!
うちらがしょった羽は軽かった…スターさんが背負う巨大な羽は、ならばもっともっと重いのですね。
それを、ひと躍りもふた踊りもしたあとで、男役の人などは娘役の人を抱えてくるくる回したりした後で、背負って軽々と躍るのですね。さすがだ!
劇場内に、変身スタジオはありましたよ。衣装着てメイクして写真撮れるのですよ。衣装着たままの外出はなりませんが、メイク落とさずに外に出るのは任意だそうで。
知り合いが、変身した宝塚メイクのまま、阪急電車に乗って大阪のホテルまで移動したそうです。でも、写真を見せてもらっても「こういう関西のおばちゃんっているよなあ」という感じでした。メイクがおとなしいのではありません、念のため。
あ、オスカルと言えばやはり、アンドレでしょお。アンドレカンドレぢゃないぞ。
大変な重労働なのでございましてよ♪
宝塚は、うちの実家の母の教え子や
お知り合いのお嬢様が何人も入団していて
幼い頃よりしょっちゅう見に行ってたのですが
間近で花束贈呈などすると強烈なメイクで
あれは遠景用でございますね(当然か)。
チビスケの頃に行ってただけなので
着物で宝塚は行ったことがないのですが
一度、衣装をお借りできるスタジオなどがあるようで
ご一緒したいです。
その折は、葉様はオスカル様で
私はアントワネットでもよろしいかしら♪
(もちろん、フェルゼンでもよくてよ♪)
気分はタカラジェンヌ。の写真はやっぱりそーいー顔に描いてみましたのです。
いやー、はまりそう。
そして、また羽根を背負うのだ。
あのメイクあの衣装、もやってみたいけど、そしたらキモノでは行けないかなあ?自分のカメラで撮ってはいかんというのもなあ。
なんのせ、また行きましょう!
そー!まさにそのとおりでした。
あのメイクも衣装も、夢の中だからそれで当たり前なのよー。ほんで、とても良い夢を見て醒めたあとのような、爽快感とちょっとしたものさびしさがあったりもしました。
mikaさんもいこー!
途中から葉さんたちの顔も、
「へのへのもへじ」から、
パッチリお目目になってますね~♪
次は羽根の映える着物で行かないとね!
お着物とても素敵。なかむらさんとこの帯も
映えますわー
劇場までベルサイユ宮殿みたいですねー