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日本の伝統エンターテイメントを楽しむ旅~落語編~

2009年01月28日 | キモノイベント

 1月24日・25日はお待ちかね『日本の伝統エンターテイメントを楽しむ旅』だったのでした。
 逆瀬川寄席、贔屓の笑福亭小つる師匠が出ておられるのでいつか行きたいと思っていたのです。そうしたら、この1月は笑福亭たまさんも出演。そして桃葉さんがお茶子をなさる。これはもう「行きたい!」と遠征を心に決めていました。
 そしたらそこに、ヅカファンにっぽんちゃんが「タカラヅカのチケット取れるかも!人気の『太王四神記』よーん」と!これは乗るしかありません。

 「落語とタカラヅカ、行く?」と話していたら「行く行く!」と乗ってきたmayさんことりちゃん。おんな4人『日本の伝統エンタータイメントを楽しむ旅』決定!です。
 さぁ、そうと決まればコーデに悩む~。
 
 今日の羽織:鶴の飛び交う羽織(mikaさんにいただく)
 今日の着物:薔薇の訪問着(ぽんごちゃんに譲ってもらった)
 今日の帯:黒地花模様昼夜帯(すうざんや)
 今日の半衿:黒地梅笹模様ハギレ(義母の羽織を解いた)
 今日の帯揚:抹茶色雪輪模様ハギレ(すうちゃんにもらった)
 今日の帯締:草色三分紐(きものなかむらさんにもらった)
 今日の帯留:練梅(竹蔵龍さんにもらった)
 今日の簪:赤花蜻蛉玉(ふちこまさん)
 今日の足袋:黒地古典模様(まねきや)
 今日の草履:アザラシ毛皮防寒草履(マンモスフリマ。mayさんに借金して買った)
 今日のマント:黒カシミアミンク毛皮マント(独身時代のキヨブタ)

 鶴の羽織はmikaさんにいただいたもの。いただいたときから、小つる師匠が出る時に着て行こうと思っていたのです。初着用できて嬉しゅうございました。
 そして、薔薇の着物はタカラヅカだから!なんというかこの、えらいこと派手で…『つるばらつるばら』(つるかめつるかめとくわばらくわばらを合わせました@大島弓子)という感じでございましょ。ほほほ。
 それにしても、今回のいでたちもいただきものばっかり。わたくし、ホントひとの情けにすがって生きておりますわ。


 落語会の前には京都でランチ。mikaさんにも来ていただいて、四条の『ボッカ・デル・ヴィーノ』でイタリアンです。おんな5人、ハイパーかしましいのを見抜かれたか、個室に案内していただきました。
 
 mikaさんは残念ながらお風邪でお洋服。にっぽんちゃんも諸事情あってお洋服での参加。
 
 ことりちゃんmayさん、それぞれ心弾みが伝わってくるような華やかな装い。

 このお店はmikaさんがお友達に聞いてくださった人気のお店。お料理はどれも綺麗だし美味しいし!

 前菜:平目のフリッターとサラダ(ハムの名前、聞いたけど忘れちゃった)
 自家製パンの盛り合わせ。細長いパンはイチジクが練りこんでありました。
 パスタ1:キャベツとサーモン、アンチョビのリングイネ
 パスタ2:トマトのリゾット
 メイン:エゾジカのオーブン焼きイチジクソース
 デザート:オレンジのパンナコッタ・リンゴのタルト・キウィのジェラート& カプチーノ。

 そして、昼からワイン。5人なので1本頼んだのがあっちゅうまに空いてしまいましたあ。ま、昼だからこのくらいで勘弁してやりましょう。
 飲んで食べて、しゃべるしゃべる~~。たーのしいわあ。

 ランチのあとは四条近辺を軽く散策し(そして散財し)、ここでmikaさんとはお別れ。今度はもっとゆっくり飲みたいですね。落語もね!と名残を惜しみつつ、逆瀬川に向かいます。

 ホテルに荷物を置き、にっぽんちゃんはヅカのスター様とのお茶会へ。ことりちゃん・mayさん・葉はいよいよ逆瀬川です!


 逆瀬川寄席、会場は逆瀬川のPL教会。あたたかく整った会場に足を踏み入れると…おお、さっそくききさんが受付をしておられる。あ、金沢のなぁさんtakeさんも娘ちゃん連れで来ておられる。そして、こけしさんこあらちゃん☆&ケンジさん…桃葉さんのイベントで出会った方々もたくさんお着物で!遠征してきたのに、一気にホームの気分で和みます。
 
 おしゃべりもそこそこに、太鼓が鳴ります。いよいよはじまるわ~~。期待が高まります!

(こけしさんが隠し撮りしてくださったうちら3人の後姿。前にtakeさんと娘ちゃんも写っていました)

 さぁ、落語!
 はじめに出てきたのは笑福亭たまさん。のっけから全開!って感じのパワーで、ショート落語・落ちを先に言う小噺と連発で笑わせてくれてからネタは『時うどん』!これ、わたくしが初めてたまさんを聴いたときのネタですわ。横からうどんを覗き込む相方を牽制して大暴れする様子にたまげて、いっぺんに好きになったのでした。今回もますます大暴れ!ひっくり返って笑ってしまいます。

 次が笑福亭瓶太さん。じっくりほっこりしたの語り口、会場が暖かい雰囲気に包まれます。と、思うとひざかっくんみたいに力が抜けて笑わされ。
 ネタは『天狗さし』初めて聴くネタでした。『世間でやってない食べもん屋』を始めようと男がたくらんでるのはなんと、天狗のスキヤキを食べさせる店…!小ズルイようで浮世バナレしたおまぬけ男と、相談乗ってる甚兵衛さんのとぼけたやり取りの可笑しいこと。天狗に間違えられてつかまった何も知らない坊さん、気の毒だけど笑っちゃいます。

 そしてトリ、笑福亭小つる師匠!ネタは『二番煎じ』、去年繁昌亭に行ったときにも小つる師匠この噺をなさいました。あの時も、『せんじ薬』『口直し』食べたくてたまらなくなったのでした。
 今回は更に、夜回りの様子もたっぷりと聞かせてくれて(小つる師匠、浄瑠璃なさるのですね!)。やっと小屋に入って寒さが身にしみてる中の燗酒、でなくてせんじ薬(笑)、聴きつつ身のうちに染み入るようでした。
 それに師匠、なんていろんな顔をなさるんでしょう。何人もひとがいるみたい…と思っているうちにすっかり火の番小屋の輪のなかに入っちゃったみたいな。酔わされました~!

 2時間ほどがほんとあっという間に終り。
 口々に「良かったねー!」と言いつつ、記念写真です。お茶子業務を終えた桃葉さんも一緒に。
 そうだ、桃葉さんの舞台での優雅な所作。わたくしも見倣いたいととっても思いましたわ!

右から、mayさん・ことりちゃん・わたくし・桃葉さん・こあらちゃん☆・こけしさん・kaoさん、前にさち♪さん。ずらり揃って壮観ですわ~~♪ 


 あわただしい中にもお着物談義に花が咲きます。
 桃葉さん製作中のコート。もこもこがカワイイ、ディティール凝っててなおカワイイ。仕上がりが楽しみですう。

 
 楽屋でくつろいでおられた小つる師匠にご挨拶。師匠が持っておられるのはことりちゃん手作りのプレゼント、お名前にちなむ鶴模様の紙入れなど。とっても丁寧に御礼を言っていただいて感激です。実はこれ、わたくしの帯とお揃いの布ですの。
 そのほか、mayさんの帯留めを見ていただいたり(笑福亭の紋にちなんだ五枚笹模様のトンボ玉)、わたくし鶴の羽織を念押ししたり。なんか、ファンごころ全開でお話させていただいて、短い時間でしたが満足なひとときでした。

 小つる師匠の落語、こんどは金沢で5月9日。このときはわたくしがお茶子。桃葉さんほどにはいかずとも、傍らでお手伝いできる幸せをかみしめてがんばろう!と思ったのでした。

 このあとはホテルに戻ってにっぽんちゃんと合流、近くの焼き鳥屋さんでいっぱいやって、まだ夜は長いぞおしゃべりしよう~~~と思う間もなくわたくし爆睡しちゃって、『日本の伝統エンターテイメントを楽しむ旅~落語編』の夜は更けていったのでした。
(つづく)