キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

決戦!壇ノ浦

2007年02月13日 | 買っちゃいました

 昨日は、おなじみ古きもの「きむら」へ。 目的は、去年の暮に心惹かれ、「とっておいて!」とおばちゃんに言ったきりそのままにしてしまっていた『壇ノ浦着物』の白黒、いや壇ノ浦なだけに赤白はっきりさせること。・・と言っても、すでに勝負はついていたようなものですが‥。
 何はともあれ、この日のキモノ。
 
 着物は『紫オフ』の時にも着ていた紫錦紗。この着物、初めて「きむら」に行ったときに求めたのですが(確か5000円くらい)、まだおばちゃんに着たところを見せていないので、今日はぜひ着て行きたかったのです。
 もうひとつの『ぜひ』は水仙柄の帯。今のうちに締めておかないと季節が終わってしまうから大忙しです。これはヤフオク・カヨイコマチさんで3000円くらいでした。
 半衿と帯揚は大須骨董市で買ったハギレ(800円くらい)をふたつに切ったもの。安かったけれど出番が多いクリーム色草花柄。帯締めはいただきものの古い三分紐に、帯留めは竹蔵龍さんの『シルクロード』。
 最後に、羽織は江口屋さん4000円のアールデコ風。ちょっと春のイメージを出したいと思ってこの色になりました。この日はほんとうにぽかぽか暖かく、2月と言ってももう春だなぁという気候だったので。

 さて、「きむら」。到着すると玄関はこんな感じ。
 
 いつもの仲間がすでに到着、華やかにキモノを広げて談義に花を咲かせていました。
 そして「葉さーん、こんな着物があったのよーー」と、見せてくれたのがこれ!
 
 「羽織ってみたら?」と言われてさっそく羽織ってみます。あああ、素敵。
 とっても肌触りがよく軽い錦紗縮緬、わたしの好きな抹茶色、そして模様はわが名ゆえ惹かれる葉っぱ柄!
 「でも高いよー」とおばちゃん。気になるお値段は七万円!だって、とても状態がいいのですもの。シミ・ヨゴレ無し!そして、サイズも、わたしには少し小さいけれどアンティークとしては大きめ。そりゃ仕方ないわなぁ。
 
 七万円‥先日のお誂え訪問着十万円はプラスいろいろがありましたが、これは、これだけ。心、ぐらぐら揺れています。
 でもやっぱり、高いいい~。
 その後も、薔薇柄のシックな訪問着などいろいろ羽織ってみますが、やっぱりあの葉っぱ柄が目の裏にちらつきます。ああ、悪いもん見ちゃった。

 しかし、いよいよ『壇ノ浦』をもう一度出してきてもらって羽織ると‥。
 これはこれで『葉っぱ着物』とはぜんぜん違う面白さがあります。これは、笑いが取れる。やっぱりいいわぁ。
 みんなにも「こういうのは葉さんしか着られないよねー」と言われ(ほめられているのか微妙な気もするが)、壇ノ浦の合戦いちまんごせんえんみごとに討ち取ったり!という結末となりました。
  
   波の下にも都は候らふぞ‥という柄なので『壇ノ浦』(命名:わたくし)

 今日の合戦に加勢してくれたツワモノたちです。
 

 

 すうざんさん・にっぽんちゃん・白雪ママさん・ぶるちゃん・mayさん。華やかに揃いました。こうやって美しいひと・美しいものと一緒に過ごす時間。実にシアワセな人生のひとこまです。

 そのほか、結城紬をいろいろとおばちゃんが出してきて、みんなで賑やかに触ったり羽織ったり。結城もいいなあ。いつか欲しい。大好きな刺繍ごってり帯もいろいろ見せてもらいました。あの川島織物の袋帯も欲しいなあ。
 でも今日は壇ノ浦の戦果に深く満足して、帰途についたのでした。とはいえ脳裏には葉っぱ着物の面影が焼きついて離れなくもあったのでした。‥業の深い女です、つくづく。

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 そして今日。帰宅してポストを見ましたら、葉書が2枚。履物やさん『松屋』のセールのお知らせ(2月14日~25日)。カヨイコマチさんの『名古屋へまいりましょう』(2月24日・25日)。
 ああああ、ホントつくづく、業の深い女です‥‥。
 行かなきゃ。