『坂の上の雲 STAND ALONE』
NHKドラマスペシャル『坂の上の雲』、第三部がスタートした。
司馬遼太郎の小説は幾つか読んだが、この『坂の上の雲』は未読…と
言うか今ひとつ興味が沸かなく、秋山兄弟なる人物も今回のドラマ化で
初めて知った。原作者が此の小説の主人公は「明治という時代」と話して
いたそうだが、確かにドラマは壮大で、近代国家を目指した明治の人々を
重層的に描き出している。
第一部、秋山兄弟と正岡子規を中心に近代化の道を進み出した日本の
足取りを、希望に満ちた青年群像ドラマと見ると、第二部は軍事国家へと
突き進んだ近代戦争史ドラマ風。
さて第三部は…如何なる展開を見せるのだろう。乃木将軍や旅順攻略、
二〇三高地と、聞いたことはあるが正直なところ良く分からない話題。
考えてみると学校で習った日本史では明治維新までが精々で、その後の
近代史は時間切れだったような気がする。教える先生も、評価がはっきり
しない史実は教えにくかったろうと思う。
最近の歴史授業は、どう教えているのだろう…些か遅ればせながら、
『坂の上の雲』を機会に、日本近代史を学び返してみようかしらん。