先日買ったアニメーション事典の「ノルシュテイン」の項目に書誌情報が掲載されていたのですが、そこに田中さんという方の書いた「ノルシュテイン映画の心理的時間」(原文ロシア語)という論文(?)がありました。へえ、日本人でノルシュテインを研究していてロシア語で論文を書ける人って、意外といるんですねえ。早速検索かけてみましたが、この「田中さん」がどういう方なのかは分かりませんでした。
「優秀な人間はそうでない人間を疎外している」とかそういうことを本当は書こうと思っていたのですが、あまりに卑屈で暗い内容になりそうなので、やめました。でも、自分が「弱い人間」を排除することでのし上がっているということは、彼らは自覚した方がいい。
あれ、この文脈でこんなことを言ったら、まるでこの「田中さん」が優秀な人間で云々という感じに聞こえてしまうな・・・。そういうつもりは全くありません。悪しからず。
そういえば明日は朝が早いのに宿題まだやってないな。なんかやる気しないな。
「優秀な人間はそうでない人間を疎外している」とかそういうことを本当は書こうと思っていたのですが、あまりに卑屈で暗い内容になりそうなので、やめました。でも、自分が「弱い人間」を排除することでのし上がっているということは、彼らは自覚した方がいい。
あれ、この文脈でこんなことを言ったら、まるでこの「田中さん」が優秀な人間で云々という感じに聞こえてしまうな・・・。そういうつもりは全くありません。悪しからず。
そういえば明日は朝が早いのに宿題まだやってないな。なんかやる気しないな。
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まさか、返信をいただけるとは。とても嬉しいです!申し遅れて失礼。自分は今、大学院生です。もしよかったら、これからもモスクワ大学の留学生活の質問をしてもいいですか?
ぼくは高等な悩みよりもちっぽけな幸せの方を選ぶ人間なので、仮にこれが「素晴らしい悩み」であっても、あんまりうれしくない・・・のですが、でも「人間ができている」と言っていただけるのは恐縮です。正直言って全然そんなことはないんですけどね。
大学は(モスクワ大学に限らず)悩みに行く場所ではないような気がするのですが、ただぼくは文学部ですよ。
確かに田中友子さんかもしれませんね。事典には「Tanaka. T」(原文ロシア語)と記されていました。自分でネットで検索した際には、「友子」を「ゆうこ」と読んでしまったのでスルーしてしまったのですが、しかし「ともこ」と読む方が普通ですね。
才能のある人が弱い人を排除してのし上がっているということを書いたとき、念頭に置いていたのは実は宮崎駿なのです。彼は、自分は若い才能を食いつぶすことでこうやって作品を作って生きている、という意味のことを何かのインタビューで述べていました。当時はその言葉の意味がよく分からなかったのですが、後になって「これはひょっとしたらすごい言葉かもしれない」と感じるようになりました。
ぼくらは誰かに支えられている一方で、誰かを蹴落として生きているのかもしれません。世間で認められている人は、その程度が一般の人よりも大きいでしょう。才能があって世に出た人が、支えてくれた誰かに感謝するのは当然ですが、しかし自分が蹴落としてきた人たちに謝罪することは、なかなかできることではありません。宮崎駿は、この負の面にも自覚的です。もしかしたら彼の真意は別のところにあったのかもしれませんが、しかしぼくは今このように彼の言葉を理解しています。
自分をもっと優秀な人と比べて「被害者」として嘆くばかりではなく、自分が「加害者」でもあるということに、「彼ら」は自覚的であってほしい(宮崎駿のように)、とぼくは思っています。ぼくは幸い宮崎駿の言葉を知っているので、ときどき自分(東大に通い奨学金をもらって留学している)を罪深く感じます。しかし、「彼ら」もそのように感じているのだろうか、と疑問に思うことがままあります。そこがぼくの不満ですね。ただし、この「謝罪」という行為・感情は「傲慢」ではないか、と思われるときもよくあります。要するに、ぼくはこういうことでうじうじ悩んでいるわけです。
ちなみに、意味深に「彼ら」と書いていますが、特定の誰かを念頭に置いているわけではありません。
ところで,ペーチャさんの言う「彼ら」というのが誰のことなのかわかりませんが,優秀な人や恵まれた環境にある人もやはり,自分よりもさらに優秀な人,さらに恵まれた人のことばかり見て,自分には能力がないとか疎外されているとか,悩んでいたりするものです。そういうことがペーチャさんの不満につながっているのかもしれませんが,自分を一番弱い立場に置きたい人って,困ったことにけっこう多いんですよ。