Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

天晴れ!CLANNAD

2009-03-14 01:19:34 | アニメーション
最終回でしたね。まあ番外編が来週放送されるみたいですが。

奇蹟の大逆転でしたね。
渚が亡くなってからというもの、ぼくは何となくどんよりとした気持ちで日々を過ごしていて、特に先週の放送の直後はかなり鬱々としていたのですが、というか、この容赦ない展開に怒りすら覚えたのですが、しかし最終回において、全てがひっくり返されましたね。こんな裏技があったとは。物語序盤から張られていた「もう一つの世界」の伏線が、ここで機能するとは思っていませんでした。サイドストーリーとメインストーリーとが最後に完全に交わり、新たな世界、希望の世界が始まります。

前回の放送を観た後ぼくは、朋也に襲い掛かったどうしようもない絶望を、彼の救いようのない現実を思い、制作スタッフの態度を疑ってしまいましたが、まさかハッピーエンドで終わるとは、この超絶の展開に心底驚きました。9回裏に100点差をひっくり返したようなものです。絶対にありえないと思われたことが起きたのです。それは朋也が「それでも渚に会えてよかった」と思い直したからであり、また彼の願いを街が叶えてくれたからであります。

CLANNADは不思議な物語ですね。最初はただの学園ものの恋愛コメディかと思いきや、風子のエピソードで幻想味を予感、定着させます。リアルとファンタジーの入り交じる、幻想的なアニメーションです。ファンタジーの持つ力のようなものを感じました。その巨大な力は最後の最後に爆発して、感動を呼び込みました。これほどの大どんでん返しって珍しいのではないでしょうか。構造的には夢オチみたいなラストですが、しかしちゃんとした伏線が張られ、初めから「そのような物語」として展開してきたことを考えると、まさにこのラストこそがCLANNADらしいラストだと言えそうです。

ちなみにCLANNADの並行世界にしろ、ハルヒのシュレディンガーの猫的/観測問題的な発想(世界はハルヒがいなければ存在しない)にしろ、京アニは量子力学が好きですね。まあこれくらいはどのアニメも使っている材料ですが。でもそれが最重要な要素、物語の核になっているので、印象深いです。ぼくはこういうことに詳しくないですが、理系の人がこういうアニメを観たら、やっぱりぼくなんかとは違う感想を持つのでしょうか。

それにしても、最終回を観てすっきりしました。気持ちが軽くなったような気がします。本当によかった。めでたしめでたしですね。だんご大家族ですよ。←意味分かんないですけど。


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