ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

止めていい薬と止めてはいけない薬

2018-01-04 10:37:35 | 
薬は病気だから飲むものですが、薬を飲んでいる限り病気というわけではないという記事を見ました。

基本的には勝手に薬を止めないためにも、薬に対しての意思決定は、医者と患者の双方向で進めるべきといいます。長期間服用が必要な抗認知症薬アリセプトなどは、1年後には半分以上の患者が薬の服用をやめてしまうようです。

なぜ薬を止めてしまうのかというと、「病気だから薬を飲む」行為が、いつしか「薬を飲んでいる限り病気である」という考えに変わってしまうからとしています。この云いかたには若干疑問があり、単に症状などが改善し薬を飲む必要性を感じなくなるからのような気がします。

ここでは薬は、服用期間によって、止められる薬、当分止めない方が良い薬、半永久的に必要な薬に大別されます。

止められる薬の代表例が抗生物質としています。抗生物質は、原因(細菌など)が消失すれば止めることができ、医師は投薬を中止します。こう書いていますが、実はここでも問題があり、感染症と診断されると抗生物質が処方されますが、通常5日とか1週間分でます。

医師は必ず飲み切るように指導しますが、これはあまり意味がないと思っています。通常2.3日飲めば症状は治まることが多く、原因菌はほとんど消失しているはずです。その後も飲み続けると腸内細菌叢が変わったりとあまり良くないはずです。ですから私は症状を見ながら適当なときに止めるべきと思っています。

さてその他ビタミン剤やホルモン剤などは、一時的な不足を補うためのものですので、数日から1種間程度が標準となります。

次の当分止めない方が良い薬は、精神科や生活習慣病の薬が上げられます。慢性化しやすく数年は付き合っていく病には、悪化や再発予防のため最小限の薬を服用し続ける方が良いと考えられています。

うつ病のように回復に月〜年単位が必要で、再発しやすい特徴を持つ病気には、減薬しつつ数年間は様子を見るようです。そのほか高コレステロール血症なども服用をやめるとほとんどの人が再び異常値まで上がってしまうため、生活習慣を改善しても飲み続ける必要があるようです。

3番目の半永久的に必要な薬は、自己免疫疾患やホルモン失調症、パーキンソン病などの神経伝達物質が不足する疾患の患者は、半永久的に飲み続けなくてはいけません。

このように色々なタイプの薬の説明が出ていましたが、私は病気を治すのは基本的にその人の持つ恒常性維持機能だと思っています。結局自分に合った薬を症状に合わせて飲んでいくというのが、正しい薬の使い方のような気がしています。