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ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

外猫キツネを捕獲できました

2018-01-26 10:42:55 | 
久しぶりのネコの話ですが、昨年10月に外猫のキツネの話を書きました。

キツネは家の庭に他の外猫と一緒に住んでいたのですが、他のネコが死んでしまい庭からどこかに行って、一日1,2回餌を食べに来るだけになってしまいました。

家の庭で暮らしていたのも10年近くになりますので、もう相当歳も取っており家の中に入れたいといろいろやっていたのですが、人に飼われたことがないようですのでなかなか難しい状態でした。

前回書きましたように近所の黒猫に襲われますので、餌やりもかなり手間がかかっていました。知り合いの動物愛護の会の人から捕獲機を借り、かかりつけの獣医さんから大きな布製の網のようなものも借りて捕獲を試みていました。捕獲機には近所の家の茶猫や黒猫はかかるのですが、肝心のキツネは全く入りませんでした。

昨年暮れの30日に捕獲器を仕掛け、おとりの餌もそのままになっていましたが、何と1月2日の朝、外から猫の声が聞こえるので行って見ると待望のキツネが捕まっていました。

私の家には2階にネコ部屋があり、家猫と仲が悪い猫や一時預かる猫を入れてあり、現在は2匹いるのですがいきなりそこにキツネを入れるのは難しいだろうと、別な部屋に移しました。予想では暴れたり外に出たがったりすると思っていたのですが、おとなしくテーブルの下の隅で固まっていました。

食欲は旺盛で外にいたときと同じようによく食べ一安心です。問題はトイレでネコ砂を入れたトイレを置いていたのですが、1回その近くにした後は必ずトイレでするようになり、この辺りも猫の不思議なところです。

私が近づくとファーファー、シャーシャーと威嚇し、手を出そうするとネコパンチが飛んでくる状況でした。捕まえてから2,3日は時々鳴き声が聞こえていたのですが、その後は静かに寝ているようでした。

1週間ほどでかなり慣れてきたのですが、人が入ると威嚇の声もだんだん治まってきました。それでも触ろうとすると逃げるかネコパンチで、かみさんは無理に触ろうとして手が傷だらけになっています。

10日ほど経ったとき、家猫のコブンが一緒に入ってしまいました。すると机の下からコブンの近くに行き、なんとゴロゴロ言い出したのです。コブンは怖がっていましたが、その周りをキツネがうろうろして嬉しそうでした。こんなネコ好きな猫というのも始めて見ました。

この分なら元の住人と3匹でネコ部屋で過ごせそうです。近頃はやっと鼻を触ったりしても何もしなくなりましたので、時間をかけて人間にも慣れさせようと思っています。


パーキンソン病のマーカーにカフェイン

2018-01-25 10:43:40 | 健康・医療
血液中のカフェインがパーキンソン病のバイオマーカーになりうると、順天堂大学の研究グループが発表しました。

パーキンソン病は進行性の精神疾患ですが、このバイオマーカーが実用化されて早期発見ができれば、患者の病状進行を抑えることなども可能になると期待されています。

パーキンソン病は有病率が10万人当たり140人で(国内患者数約14万人)、神経変性疾患としては国内で2番目に患者が多い病気です。手足などが震えたり、こわばったりする症状が徐々に進行する難病で、高齢になるほど発症率は高まるため、社会の高齢化により患者数も増えると予想されています。

症状や画像診断などで診断しますが発症初期の判定は難しい状況でした。一方、患者に症状が出る少なくとも10年以上前から、脳内のある種の神経細胞が減少し始めることが最近の研究で明らかになり注目されていました。

順天堂大学大学院医学研究科の研究グループは、コーヒーなどに含まれるカフェインを適量摂取することがパーキンソン病の発症予防に効果があるとした報告に着目しました。

パーキンソン病の患者108人と健常者31人から採血して血液中のカフェインとカフェイン代謝物の濃度に差が出るかを調べました。その結果、健常者はカフェイン摂取量と比例してカフェイン濃度が高くなっていたのに対し、患者はその相関関係が弱く、健常者より濃度が有意に低い値でした。血液中のカフェインだけでなく9種類の代謝産物も摂取量との相関関係が弱いものでした。

ここでカフェインに注目したのはなかなか面白いと思われます。カフェインについてはこのブログでも紹介しましたが、ピリミジン類という核酸塩基と呼ばれる精神興奮作用がある化合物の仲間で、分子中の窒素へのメチル基の数でティンなどがあり、微妙に生理作用が異なる物質です。

最近カフェインの色々な効能については報告がありますが、あまり疾病での血中濃度などは調べられていないようです。カフェインはヒト体内で合成することはできず、肝臓で代謝され多くの代謝産物が生まれます。

作用としては心血管系への作用、抗腫瘍作用、神経保護作用などが報告されていますが、とくに男性パーキンソン病患者での発症予防・症状改善効果が示唆されています。

研究グループは、カフェインと9種類の代謝産物の濃度を調べれば、発症の初期でもパーキンソン病罹患を見つけることが可能で、これらが早期診断のバイオマーカーになり得ると判断したようです。

患者は腸管からカフェインを吸収する力が弱いとみられることから、同グループは適切量のカフェインを投与することにより、症状の進行を遅らせたり、発症を予防することにつながる可能性があるとしています。

あまり知らない「唾液」のはなし

2018-01-24 10:41:38 | 自然
唾液は1日に1~1.5リットルも分泌されているようですが、あまり注意したことがありません。この唾液につての解説記事がありました。

唾液は、耳の前方にある耳下腺、下あごにある顎下腺、舌の付け根にある舌下腺という3大唾液腺と舌の表面や口腔粘膜に多く存在する小唾液腺で作られます。

耳下腺からはサラサラの唾液、舌下腺からはネバネバした唾液、顎下腺からは中間の唾液が分泌されます。サラサラした唾液は消化酵素のアミラーゼなどを多く含み、食事のときにたくさん分泌されて消化吸収を助けています。ネバネバした唾液は、かみ砕かれた食物の表面を被い、滑らかにして飲み込みやすくします。

また口腔粘膜の保湿や保護に関わり、細菌の侵入を防ぐ効果があります。唾液の重要な働きの一つは洗浄作用です。食べ物のかすや口腔内に入ってきた細菌を洗浄・飲み下すことにより胃液や胆汁酸の力を借りて殺菌します。

口腔内の性質(pH)をほぼ中性に保つ働きもあります。虫歯の原因となるミュータンス菌は砂糖を分解して大量の酸を産生しますし、酢やレモンなど、飲食物にも酸を含む物があります。このため、食後は口の中は酸性になっているのですが、酸は歯の表面のエナメル質を溶かしてしまうので放ってはおけません。そこで、唾液中には重炭酸塩などが含まれており、その働きによって食後30分くらいでpHを元の状態に戻します。

唾液は味覚にも深く関わっており、味は舌表面の「味蕾」という組織が唾液に溶け出した味物質を受け取り、その情報を脳に伝達することで感じます。ですから、唾液の量が減ると味覚も低下します。

口腔には食物などと共にさまざまな微生物が入ってきます。唾液には多種類の抗菌物質が含まれており、それらからの感染防御に役立っています。また、口腔には大量の細菌が生息しており、バランスによって味方にも敵にもなり得ます。唾液には、共生していくために細菌の発育を抑え、バランスを保つ働きもあるのです。

物を噛んだ状態で、10分間に10ml未満しか唾液が分泌されない場合をドライマウス(口腔乾燥症)といいます。ドライマウスになると、まず口が渇き味がよく分からなくなります。さらに物が飲み込みにくくなり、舌や唇、口腔粘膜に痛みが出て食欲が減退し、スムーズな会話ができなくなって口臭もひどくなります。

この原因は加齢による唾液腺細胞の減少や、ストレス、口呼吸、乾燥した環境などいろいろです。このように唾液は単に口の中を潤しているだけでなく、多くの重要な働きがあるようです。

物を噛む回数を増やしたり、こまめに水分補給するなど唾液の健康に注意する必要があるようです。

「フレイル」メタボより危険な自立度低下

2018-01-23 10:41:17 | 健康・医療
東京都健康長寿医療センターの研究チームは、65歳以上の高齢者を平均7年以上追跡した結果、調査開始時に「フレイル」状態だった人が、要介護認定を受けるなど自立度に影響が出る危険性はそうでない人よりも2.4倍高くなるとの分析結果をまとめました。

このフレイルという言葉はよく知らなかったのですが、高齢になることで筋力や精神面が衰える状態を指すようです。もともと英語の訳のようですが、いわゆる「虚弱」ということを言い換えて、さらに高齢者が要介護とならないように予防するという概念も含んでいるようです。

国が推奨する特定健診で調べるメタボリック症候群の有無は、自立度の低下と関係ないことが分かってきました。このように同じ集団を対象にフレイルとメタボの影響を調べた調査は初めてです。

この調査は、群馬県草津町で2002~11年に高齢者検診を受診した65歳以上のうち、要介護認定を受けていない1453人を2014年まで追跡調査しました。追跡終了時に要介護認定を受けたり亡くなったりした人は計494人でした。

健診時にフレイルと判定された161人を分析すると、フレイルではない人と比べ要介護認定を受けたり死亡したりする危険性が74歳までの前期高齢者で3.4倍高くなりました。75歳以上の後期高齢者では1.7倍で、特に前期高齢者で高い結果となりました。

今回の調査では、メタボは自立度の低下との関連は認められず、統計学的に分析するとフレイルだけが要介護認定や死亡の発生率に影響を与えていました。

研究チームは、「健康寿命を延ばすには、高齢者は肥満対策よりも必要な栄養を取り、筋力をつけてフレイルを予防することが大切だ。前期高齢者の検診内容も検討すべきだろう」と話しています。

今回の調査でのフレイの条件は以下のうち3項目以上該当するものとしています。1)体重減少(半年以内に2~3キロ以上)、2)握力低下(男性26キロ未満、女性18キロ未満)3)「自分が活気にあふれている」の質問に「いいえ」と回答、4)歩行速度が毎秒1メートル未満、5)外出が1日1回未満。

この程度の条件ですと私は何とか免れているようですが、疫学調査するための基本にしてはやや曖昧さが残るような気がします。今回の調査は母数(フレイルと診断した人数)が少なく、やや信頼度に欠けるような気がします。

このフレイルということばは、日本老年医学会が2014年に新しい呼び方として提唱したようですが、あまり定着しているとは思えません。こういった新しい言葉を作るより、高齢者の低栄養状態といった方が分かりやすいような気もします。

全豪オープンテニス 第2週に突入

2018-01-22 10:44:21 | テニス
全豪オープンテニスも2ndウィークに入り、素晴らしい試合が進んでいます。

テニス選手にとってグランドスラムの2週目まで残るということが、大きな目標となっているようです。128人の選手が参加している大会でベスト16に残るということは、確かに夢のようことなのかもしれません。

前回日本人選手では、男子の西岡と杉田、女子の大坂が1回戦を突破したことを書きました。
西岡の2回戦はイタリアのセッピと当りましたが、あまり良いところが出ずストレートで敗れてしまいました。

杉田は210センチの長身のカルロビッチでしたが、強いサーブとそれに続くボレーでなかなかブレークできない選手でした。それほど良いサーブを持っていない杉田ですが、良いストロークで自分のサービスゲームを取っていましたので、6-6のタイブレークになることが多く、1セットはカルロビッチ、2セットは杉田が取りました。3セットは7-5でカルロビッチ、4セットは6-4で杉田とファイナルセットに入りました。

これも共にブレークできず、この大会は最終セットはタイブレークがなく、2ゲーム差がつくまでの長い戦いとなりました。10-10となりここで杉田にやや疲れが見え、このゲームをブレークされ10-12で敗れてしまいました。4時間半近い長い戦いで惜しいところもあったのですが、杉田ご苦労様という戦いでした。

一方大坂なおみは、2回戦がロシアの16シードのベスニナとの対戦となりました。大坂は上位のシード選手でも自分のテニスを淡々とするタイプですので、期待していました。

1セットは大阪の武器である高速サーブと鋭いショットが決まり、リードしたのですが追いつかれタイブレークとなりました。これも先にリードされたのですが、サービスエースを含む力強いテニスで挽回し、7-4で取りました。2セットは安定した力を発揮し6-2で取り3回戦進出を果たしました。

3回戦は地元オーストラリアの18シードのバーティと対戦しました。ここからは大きなコートなり、地元選手の大きな応援の中完全にアウェイの状態での試合となりました。

しかしむしろ応援されているバーティのほうがやや硬くなっている感じで、最初のサービスゲームを落としてしまいました。大坂はこのリードを保ち1セットは6-4で取ることができました。

バーティも徐々に調子を上げ、シード選手らしさが出てきましたが、この試合は大阪のミスが少なく随所に力強さが出て6-2で大阪が見事勝利しました。終わってみると大阪は3戦ともストレート勝ちとなり、夢の2ndウィークに残ることができました。

4回戦は第1シードの女王ハレプとの戦いが決まっています。ハレプは3回戦に3時間45分というロングゲームをしていますので、大坂がいつものテニスができればよい試合になりそうな気がします。