ごっとさんのブログ

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スイスインドア 錦織ベスト4

2016-10-30 12:56:48 | テニス
現在開催されているスイスインドアテニス(ATP500)で、前回錦織が順当に準々決勝進出を果たしたことを書きましたが、これは強敵デルポトロとの対戦となりました。

デルポトロは28歳で錦織と同世代ですが、20歳で全米優勝しトップ10に入っていた選手で、錦織との対戦は4戦全勝となっています。しかし2010年に右手首の故障でほぼ1年休み、その後復調したものの2014年序盤から再び右手首の故障で2年近く活躍できず今年を迎えています。

当然200位以下のランキングとなりましたが、こういった選手は主催者推薦枠いわゆるワイルドカードでツアーにも出場し、活躍しています。もう復帰前の強さに戻っていることを示したのが、リオオリンピックで、決勝でマレーに負けたものの銀メダルを獲得しました。現在はランキングも44位まで上昇し、今回もワイルドカードで出場し、シード選手を倒して準々決勝まで勝ち上がってきました。

しかし錦織が4連敗しているといっても4年も前のことで、その後は目覚ましい強さを発揮しています。この二人がどんな試合になるか、準々決勝ではもったいないような好カードとなりました。

試合はデルポトロのサーブから始まりましたが、彼の強みは198cmの長身からの210キロ前後のサーブと、強烈なフォアハンドです。錦織もそのあたりを警戒してバッククロスに球を集め、チャンスになるとストレートでポイントを取るという展開になりました。

しかしともにミスが少なく、長いストローク戦も多くなりましたが、ラリーになるとやや錦織有利かという感じでしたが、共にサービスゲームをキープしています。何度か錦織はブレークポイントまではいくのですが、最後のポイントが取れていません。こうなるとブレークされたらセットを失うことになりますので、錦織のサービスゲームも緊張して見ていました。

5-5となった11ゲームでデルポトロのサーブですが、珍しくフォアの打ち合いとなり、錦織が鋭いショットで打ち勝ちました。フォアで負けたのがショックだったのかデルポトロにダブルフォルトが出て、最後は彼がフォアをネットにかけやっとブレークできました。次を錦織がキープしなんとか7-5で1セットを取りました。

2セットは1-1となった第3ゲームでデルポトロのサーブですが、ストークを支配できるようになったジュースから相手のミスを誘い早くもブレーク。ところが次の錦織のサービスゲームで、3本立て続けにとられてしまいました。ところが錦織の粘り強さが出て、ジュースまで挽回しなんとかこのゲームをキープしました。

ここでやっと勝てそうな感じが出てきました。それでもはらはらしながら見るような展開でしたが、錦織はこのリードを守り、6-4で取りストレート勝ちとなりました。これをものにした錦織には本当に優勝の可能性が出てきたような気がします。