静岡県環境衛生科学研究所などの研究グループが、紅茶に含まれる成分の一つである「テアフラビン類」に、食中毒の原因となるノロウイルスの観戦を抑える作用があることを発見しました。
テアフラビンに抗ウイルス作用を発見したのは世界初であり、学術誌への掲載も決まっているようです。紅茶の成分としては、渋みの元であるカテキンがありますが、これは日本茶にも含まれており、ポリフェノールの1種として色々な生理作用も知られています。
もう一つが紅茶の赤い色の成分であるテアフラビンです。これは紅茶の発酵過程で、カテキンが酵素によって反応してできるもので、もともと抗菌作用などが知られていました。
余談ですが私が清水の研究所に出向していた時、小学生の高学年を対象とした科学のイベントを行いました。その時に取り上げたのがカテキンとテアフラビンでした。単に色の変化を見せるだけの実験でしたが、非常にきれいだった記憶があります。
実際は日本茶を白い容器に入れ、さましたきれいな薄緑色の溶液とします。これに確か梨のスライスだったと思いますが(果物であれば何でもいいようです)、これを入れて観察していると、梨中の酵素によってカテキンが反応しテアフラビンができてきます。たぶん10分ぐらいだったと思いますが、薄緑色が紅茶の鮮やかな赤色に変わっていくわけです。静岡はお茶の産地ですので、身近なものを使った実験として紹介したようです。
今回の成果もお茶の産地としてその成分に注目したのかと思いましたが、この研究所が管理する約12万個の化合物を端から調べるという、地道な研究によってテアフラビンを見つけ出したようです。
このノロウイルスは食中毒患者の8割以上を占めるとされており、感染力が非常に強いようです。感染拡大防止には消毒の徹底が重要ですが、次亜塩素酸系の消毒薬は手や指など人体には使用できないため、新しい消毒方法が必要となっていました。
今回のテアフラビンは植物成分であり、人体にも害がなく手にも使えるやさしい消毒薬として開発するようです。まだこのテアフラビンがどうやってノロウイルスを抑制するかなどのメカニズムはわかっていませんが、新たな抗ウイルス剤開発の手掛かりとなるかもしれません。
すでにカテキンの大量取得法などは確立しているようですので、コストの問題はあるものの、テアフラビン製剤が新しい消毒剤として出てくる可能性は高そうな気もします。
テアフラビンに抗ウイルス作用を発見したのは世界初であり、学術誌への掲載も決まっているようです。紅茶の成分としては、渋みの元であるカテキンがありますが、これは日本茶にも含まれており、ポリフェノールの1種として色々な生理作用も知られています。
もう一つが紅茶の赤い色の成分であるテアフラビンです。これは紅茶の発酵過程で、カテキンが酵素によって反応してできるもので、もともと抗菌作用などが知られていました。
余談ですが私が清水の研究所に出向していた時、小学生の高学年を対象とした科学のイベントを行いました。その時に取り上げたのがカテキンとテアフラビンでした。単に色の変化を見せるだけの実験でしたが、非常にきれいだった記憶があります。
実際は日本茶を白い容器に入れ、さましたきれいな薄緑色の溶液とします。これに確か梨のスライスだったと思いますが(果物であれば何でもいいようです)、これを入れて観察していると、梨中の酵素によってカテキンが反応しテアフラビンができてきます。たぶん10分ぐらいだったと思いますが、薄緑色が紅茶の鮮やかな赤色に変わっていくわけです。静岡はお茶の産地ですので、身近なものを使った実験として紹介したようです。
今回の成果もお茶の産地としてその成分に注目したのかと思いましたが、この研究所が管理する約12万個の化合物を端から調べるという、地道な研究によってテアフラビンを見つけ出したようです。
このノロウイルスは食中毒患者の8割以上を占めるとされており、感染力が非常に強いようです。感染拡大防止には消毒の徹底が重要ですが、次亜塩素酸系の消毒薬は手や指など人体には使用できないため、新しい消毒方法が必要となっていました。
今回のテアフラビンは植物成分であり、人体にも害がなく手にも使えるやさしい消毒薬として開発するようです。まだこのテアフラビンがどうやってノロウイルスを抑制するかなどのメカニズムはわかっていませんが、新たな抗ウイルス剤開発の手掛かりとなるかもしれません。
すでにカテキンの大量取得法などは確立しているようですので、コストの問題はあるものの、テアフラビン製剤が新しい消毒剤として出てくる可能性は高そうな気もします。