ガンと診断されたときの進行度(ステージ)は部位により大きな差があることを、国立がん研究センターが全国の主なガン治療病院の大規模データを集計、分析して明らかにしました。
ガンはもともと自覚症状があまり出ないものがいいのですが、それでもちょっとしたサインが出るものなどもあるようです。また部位によっては見つけやすかったり、見つけるのが困難ということもあり、部位により進行度はかなり違いそうというイメージはありました。
今回はそれを正式に解析したものですが、がんセンターはガン治療の中核となる全国421の「ガン診療拠点病院」などで2014年に受診した67万人分の診療データーを集計、分析しました。
ステージの判定は、がんのひろがりや、リンパ節への転移の有無、他の臓器への転移の有無などを診断して決められます。「TNM分類」を基本とした基準によると、ステージ0期はがん細胞が粘膜内(上皮細胞内)にとどまってリンパ節転移がない状態、1期はがん細胞が少し広がっているが筋肉の層にとどまっている状態、この程度ですと、手術して除去してしまえば、ほぼ完治することが多いようです。
2期はリンパ節転移はまだないががん細胞が筋肉層を超えて浸潤した状態、3期はリンパ節転移がみられる状態、4期はがん細胞が原発部位を超えて多臓器に転移した状態、とされています。
今回の分析では、膵臓がんは発見時に既にステージ4期だった割合が43%で最も多く、次いで2期の27%と最も見つけにくいガンといえます。肺がんは1期が最も多く40%ですが4期も32%と多く、かならずしも早期発見されていないと言えるのかもしれません。
私の知人でも膵臓がんが見つかった時は末期で、この分類でいえば4期ということになり、本格的治療を始める前に亡くなってしまいました。肺ガンは比較的見つけやすいような気もしますが、先日私が行った呼吸器内科のクリニックでは、CTの測定装置まで持っており、こういった検査の必要性もあるのかもしれません。
一方、子宮頸部ガンは0期が61%、膀胱ガンも0期38%、前立腺、甲状腺のガンはいずれも0~1期で見つかる割合が約半数でした。これらの部位については検診方法の進歩や定期健診の浸透などによる比較的早い段階での発見につながっているのかもしれません。
こういった分析がガンの治療や早期発見には直接つながらないかもしれませんが、我々がなんとなく感じていたことを、しっかりしたデータで示すということも重要な気がしています。
ガンはもともと自覚症状があまり出ないものがいいのですが、それでもちょっとしたサインが出るものなどもあるようです。また部位によっては見つけやすかったり、見つけるのが困難ということもあり、部位により進行度はかなり違いそうというイメージはありました。
今回はそれを正式に解析したものですが、がんセンターはガン治療の中核となる全国421の「ガン診療拠点病院」などで2014年に受診した67万人分の診療データーを集計、分析しました。
ステージの判定は、がんのひろがりや、リンパ節への転移の有無、他の臓器への転移の有無などを診断して決められます。「TNM分類」を基本とした基準によると、ステージ0期はがん細胞が粘膜内(上皮細胞内)にとどまってリンパ節転移がない状態、1期はがん細胞が少し広がっているが筋肉の層にとどまっている状態、この程度ですと、手術して除去してしまえば、ほぼ完治することが多いようです。
2期はリンパ節転移はまだないががん細胞が筋肉層を超えて浸潤した状態、3期はリンパ節転移がみられる状態、4期はがん細胞が原発部位を超えて多臓器に転移した状態、とされています。
今回の分析では、膵臓がんは発見時に既にステージ4期だった割合が43%で最も多く、次いで2期の27%と最も見つけにくいガンといえます。肺がんは1期が最も多く40%ですが4期も32%と多く、かならずしも早期発見されていないと言えるのかもしれません。
私の知人でも膵臓がんが見つかった時は末期で、この分類でいえば4期ということになり、本格的治療を始める前に亡くなってしまいました。肺ガンは比較的見つけやすいような気もしますが、先日私が行った呼吸器内科のクリニックでは、CTの測定装置まで持っており、こういった検査の必要性もあるのかもしれません。
一方、子宮頸部ガンは0期が61%、膀胱ガンも0期38%、前立腺、甲状腺のガンはいずれも0~1期で見つかる割合が約半数でした。これらの部位については検診方法の進歩や定期健診の浸透などによる比較的早い段階での発見につながっているのかもしれません。
こういった分析がガンの治療や早期発見には直接つながらないかもしれませんが、我々がなんとなく感じていたことを、しっかりしたデータで示すということも重要な気がしています。