終末期医療についてはこのブログでも取り上げていますが、脚本家の故橋田寿賀子さんが、2017年「安楽死で死なせてください」という本を出版し大きな反響を呼びました。
安楽死とは助かる見込みのない病人を、本人の希望に従って苦痛のない方法で人為的に死なせることです。
これについては朝日新聞が2010年に行った全国調査で、「治る見込みがない病気で余命が限られていることが分かった場合、安楽死が選べるとしたら選びたいと思いますか」という問いに、「安楽死を選びたい」が70%でした。また安楽死を法律で認めることに賛成が74%でした。
NHKが2014年に行った全国調査でも73%の人が安楽死を認めていました。一方で安楽死を認めることは弱者や障碍者排除につながる危険性があり、「死にたい」と思わせないような周囲の支援や質の高い介護の方が重要との意見もあります。
近年安楽死を認める国が西ヨーロッパを中心に急増しています。ドイツは2020年憲法裁判所が安楽死を認め、イタリアでも「合法的自殺幇助」が2020年実施されました。
当初安楽死の対象は、死期が差し迫り耐えがたい苦痛があるガン患者や遺伝性筋疾患、神経難病患者などに限られていましたが、最近は認知症や神経疾患、そして90歳以上なら基礎疾患がなくても安楽死を認める国が増えてきました。
2023年にはカナダから認知症患者としては国内最初の安楽死の例が報告されています。トロントの国際会議では、安楽死という言葉を止め「医療介助死」と呼ぶことが提案されましたので、今後この言葉が一般化するかもしれません。
2019年NHKは、スイスに渡って安楽死を選んだ神経難病の女性のドキュメンタリー番組「彼女は安楽死を選んだ」を放映しました。延命とは何か、生きるとは何かを問いかける番組です。
人の命は大切ですが、死は誰にでも必ず訪れます。その人生の最後に命の延長を求めるのか、それとも残った命の質を求めるのか。もし命の質を求めるなら、終末期医療の選択肢の中に安楽死があっても良いのか、いま議論する時かもしれません。
私は安楽死を認めるべきという意見ですが、日本では「死は少しでも遅らせるべき」という考えが根強いように感じます。終末医療で延命治療ですら拒否しにくいような状況では、安楽死などは遠い先の話となるような気がします。
安楽死とは助かる見込みのない病人を、本人の希望に従って苦痛のない方法で人為的に死なせることです。
これについては朝日新聞が2010年に行った全国調査で、「治る見込みがない病気で余命が限られていることが分かった場合、安楽死が選べるとしたら選びたいと思いますか」という問いに、「安楽死を選びたい」が70%でした。また安楽死を法律で認めることに賛成が74%でした。
NHKが2014年に行った全国調査でも73%の人が安楽死を認めていました。一方で安楽死を認めることは弱者や障碍者排除につながる危険性があり、「死にたい」と思わせないような周囲の支援や質の高い介護の方が重要との意見もあります。
近年安楽死を認める国が西ヨーロッパを中心に急増しています。ドイツは2020年憲法裁判所が安楽死を認め、イタリアでも「合法的自殺幇助」が2020年実施されました。
当初安楽死の対象は、死期が差し迫り耐えがたい苦痛があるガン患者や遺伝性筋疾患、神経難病患者などに限られていましたが、最近は認知症や神経疾患、そして90歳以上なら基礎疾患がなくても安楽死を認める国が増えてきました。
2023年にはカナダから認知症患者としては国内最初の安楽死の例が報告されています。トロントの国際会議では、安楽死という言葉を止め「医療介助死」と呼ぶことが提案されましたので、今後この言葉が一般化するかもしれません。
2019年NHKは、スイスに渡って安楽死を選んだ神経難病の女性のドキュメンタリー番組「彼女は安楽死を選んだ」を放映しました。延命とは何か、生きるとは何かを問いかける番組です。
人の命は大切ですが、死は誰にでも必ず訪れます。その人生の最後に命の延長を求めるのか、それとも残った命の質を求めるのか。もし命の質を求めるなら、終末期医療の選択肢の中に安楽死があっても良いのか、いま議論する時かもしれません。
私は安楽死を認めるべきという意見ですが、日本では「死は少しでも遅らせるべき」という考えが根強いように感じます。終末医療で延命治療ですら拒否しにくいような状況では、安楽死などは遠い先の話となるような気がします。
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