このところ睡眠の話を良く取り上げますが、私自身はほぼ問題はないようです。寝てから3時間後ぐらいにトイレに起きますが、すぐ寝付けますしその後起きる時間まで目が覚めることはありません。
睡眠は脳が眠るというのが定説のようでしたが、最近の研究では脳がないヒドラも眠るという発見もあるようです。人間にとって睡眠は欠かせないものです。
なかには眠ることに興味がなかったり、あるいは寝る時間がもったいなくて、できればずっと起きていたいと願う人もいるかもしれません。それでも眠らない人間は存在しません。シカゴ大学で行われたラットを用いた断眠実験を紹介します。
脳波計をつけたラットを可動式の円盤の上に乗せ、ラットが眠ると自動的に円盤が回転し、水を張った受け皿に落ちるという仕組みで、文字通り眠りを断つ過酷な実験です。観察によると、断眠ラットは食事量が増えた一方、体重は減少しました。
さらに皮膚の傷が目立ち足の腫れが見られるようになって、断眠を始めてから2~3週間で死んでしまいました。かつて人間でも自らを実験台にして最長断眠記録に挑んだ若者がいたそうです。
その残酷な結果も紹介されていますが、改めて睡眠の大切さを思い知らされることが必至です。睡眠が不足した時、眠らせようと抗う力のことを睡眠圧と呼んでいます。
この睡眠圧ともう一つの要因が重なって眠りのメカニズムは成立するとした理論が、スイスの研究者が提唱した「睡眠の二過程モデル」です。睡眠圧は起きている代償として高まるものです。
もし睡眠圧だけで、睡眠がコントロールされていたとしたら、昼も夜も構わず眠気が一定のところまでたまったとたんに、眠りに落ちてしまいます。睡眠の二過程モデルでは、睡眠圧と体内時計の掛け合いによって、眠りにつくタイミングが決まるとしています。
体内時計は動物にも植物にも存在することが約300年前に観察記録で既に報告されていますが、そのサイクルを作り出すのは細胞内の遺伝子であることが発見されています。
ナルコレプシーという睡眠障害も、オレキレン受容体2型と呼ばれる遺伝子の変異によって起きることが解明されています。古くからの理論である、睡眠は動物の保存のためのものであり、動物にとって必要なものだが、覚醒こそが究極の目的である、というものがあります。
これ以来睡眠について研究することは、それ以外の起きている時間、つまり覚醒に目向けることに繋がりました。この睡眠と覚醒というのが、現在でも睡眠研究の基本理念となっているのかもしれません。
睡眠は脳が眠るというのが定説のようでしたが、最近の研究では脳がないヒドラも眠るという発見もあるようです。人間にとって睡眠は欠かせないものです。
なかには眠ることに興味がなかったり、あるいは寝る時間がもったいなくて、できればずっと起きていたいと願う人もいるかもしれません。それでも眠らない人間は存在しません。シカゴ大学で行われたラットを用いた断眠実験を紹介します。
脳波計をつけたラットを可動式の円盤の上に乗せ、ラットが眠ると自動的に円盤が回転し、水を張った受け皿に落ちるという仕組みで、文字通り眠りを断つ過酷な実験です。観察によると、断眠ラットは食事量が増えた一方、体重は減少しました。
さらに皮膚の傷が目立ち足の腫れが見られるようになって、断眠を始めてから2~3週間で死んでしまいました。かつて人間でも自らを実験台にして最長断眠記録に挑んだ若者がいたそうです。
その残酷な結果も紹介されていますが、改めて睡眠の大切さを思い知らされることが必至です。睡眠が不足した時、眠らせようと抗う力のことを睡眠圧と呼んでいます。
この睡眠圧ともう一つの要因が重なって眠りのメカニズムは成立するとした理論が、スイスの研究者が提唱した「睡眠の二過程モデル」です。睡眠圧は起きている代償として高まるものです。
もし睡眠圧だけで、睡眠がコントロールされていたとしたら、昼も夜も構わず眠気が一定のところまでたまったとたんに、眠りに落ちてしまいます。睡眠の二過程モデルでは、睡眠圧と体内時計の掛け合いによって、眠りにつくタイミングが決まるとしています。
体内時計は動物にも植物にも存在することが約300年前に観察記録で既に報告されていますが、そのサイクルを作り出すのは細胞内の遺伝子であることが発見されています。
ナルコレプシーという睡眠障害も、オレキレン受容体2型と呼ばれる遺伝子の変異によって起きることが解明されています。古くからの理論である、睡眠は動物の保存のためのものであり、動物にとって必要なものだが、覚醒こそが究極の目的である、というものがあります。
これ以来睡眠について研究することは、それ以外の起きている時間、つまり覚醒に目向けることに繋がりました。この睡眠と覚醒というのが、現在でも睡眠研究の基本理念となっているのかもしれません。
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