ほとんどの人がガンは恐ろしい病気で、早期発見に努めていると思われます。進行してしまったガンには良い治療法がないのが理由ですが、私も若いうちはガンの発見を優先していました。
しかし歳を取って「死」を考えるようになると、ピンピンコロリを望むようになってきました。そうなるとガンで急死というのも悪くないような気がしています。そのためガンの検診など受けず、緩和ケア以外の治療を受けないという選択肢もありそうです。
金沢大学ナノ生命科学研究所は、細胞が分泌する微粒子「エクソソーム」を人工的に改変し投与することで、ガンを特異的に攻撃する免疫細胞(キラーT細胞)を活性化することに成功しました。エクソソーム表面にガンの目印物質(抗原)と免疫細胞を活性化する因子を配置しました。
特定の免疫細胞を活性化し、攻撃すべきでない対象への攻撃(免疫暴走)をおさえる、新しいガン撃退技術につながる期待があります。エクソソームは、細胞膜と同じ脂質二重膜でできた、直径約100ナノメートルの微小な袋状の物質です。
体内でタンパク質や核酸を運搬し、細胞間の情報伝達を担い、医学や生物工学分野で注目されています。研究グループは、改変エクソソーム作成にあたり、エクソソーム膜に存在するタンパク質テトラスパニンに着目しました。
抗原と免疫活性化因子がテトラスパニンと結合した状態で産生されるように培養細胞の遺伝子を改変しました。テトラスパニンにつられ、抗原などは膜表面に配置されます。キラーT細胞は、抗原を認識して学習し抗原を持つ対象だけを攻撃します。
改変エキソソームは、抗原と免疫細胞をセットで運ぶため、特定のキラーT細胞を選択的に活性化できる、と説明しています。膜表面にある抗原などは、キラーT細胞の受容体で認識されます。
研究グループは、細胞実験で改変エクソソームがキラーT細胞を選択的に増やすことや、マウスに投与して生存期間を顕著に延長することを確認しました。
この技術を応用し、他の免疫細胞に関与して免疫応答を強化するヘルパーT細胞の活性化や、過剰に活性化した免疫細胞を選択的に抑制する技術の開発も期待されます。
この研究結果はガンだけではなく免疫が関与する病気の治療法となりそうですが、細胞を取り出して改変する技術は、iPS細胞研究などでもわかるように、非常に手間とコストがかかるもののようです。
これが実用化までには多くの時間がかかりそうですが、コスト面をどうするかはまた別の問題として浮上するかもしれません。
しかし歳を取って「死」を考えるようになると、ピンピンコロリを望むようになってきました。そうなるとガンで急死というのも悪くないような気がしています。そのためガンの検診など受けず、緩和ケア以外の治療を受けないという選択肢もありそうです。
金沢大学ナノ生命科学研究所は、細胞が分泌する微粒子「エクソソーム」を人工的に改変し投与することで、ガンを特異的に攻撃する免疫細胞(キラーT細胞)を活性化することに成功しました。エクソソーム表面にガンの目印物質(抗原)と免疫細胞を活性化する因子を配置しました。
特定の免疫細胞を活性化し、攻撃すべきでない対象への攻撃(免疫暴走)をおさえる、新しいガン撃退技術につながる期待があります。エクソソームは、細胞膜と同じ脂質二重膜でできた、直径約100ナノメートルの微小な袋状の物質です。
体内でタンパク質や核酸を運搬し、細胞間の情報伝達を担い、医学や生物工学分野で注目されています。研究グループは、改変エクソソーム作成にあたり、エクソソーム膜に存在するタンパク質テトラスパニンに着目しました。
抗原と免疫活性化因子がテトラスパニンと結合した状態で産生されるように培養細胞の遺伝子を改変しました。テトラスパニンにつられ、抗原などは膜表面に配置されます。キラーT細胞は、抗原を認識して学習し抗原を持つ対象だけを攻撃します。
改変エキソソームは、抗原と免疫細胞をセットで運ぶため、特定のキラーT細胞を選択的に活性化できる、と説明しています。膜表面にある抗原などは、キラーT細胞の受容体で認識されます。
研究グループは、細胞実験で改変エクソソームがキラーT細胞を選択的に増やすことや、マウスに投与して生存期間を顕著に延長することを確認しました。
この技術を応用し、他の免疫細胞に関与して免疫応答を強化するヘルパーT細胞の活性化や、過剰に活性化した免疫細胞を選択的に抑制する技術の開発も期待されます。
この研究結果はガンだけではなく免疫が関与する病気の治療法となりそうですが、細胞を取り出して改変する技術は、iPS細胞研究などでもわかるように、非常に手間とコストがかかるもののようです。
これが実用化までには多くの時間がかかりそうですが、コスト面をどうするかはまた別の問題として浮上するかもしれません。
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