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人類の夢「不老サプリNMN」が大人気

2024-08-30 10:32:58 | 
私はすでに77歳になっていますので、いまさら老化を防ぐ方法など試す気はないのですが、NMNとういう物質がサプリとして注目されているようです。

昔からあらゆる権力者が「不老」を夢見てきました。例えばロシアのプーチン大統領もその一人とされているそうです。ロシアでは古くから、鹿の角の血が「不老」に効くと信じられてきました。

プーチン大統領もそうした俗説を信じ、鹿の角の血を飲んでいるという説もあるようです。ウクライナのことを考えると、プーチンには早く失脚して欲しいのですが、まだ当分は難しそうです。

さて日本を見ると、不老の夢は「サプリ」として現れています。人生100年を後押しするとか、年齢を感じさせないといった謳い文句で新聞やネットでの広告出稿を増加させ、存在感を増している「エイジングサプリメント」がNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)を用いたものです。

科学的なアンチエイジングの代表各として2021年ごろからブームに火が付き、テレビや雑誌でも多く取り上げられてきました。このブログでもNMNの抗老化作用を取りあげたことがあります。

調査会社によると、国内で取引されるNMNの原料は2021年に4.6トンと前年の約7倍に急増しています。その後も毎年NMNの原料の取引量は増加し、2024年には10トン近くまで増える見込みのようです。

このNMNとは何なのかというメカニズムを知るためには、まず老化の仕組みを理解する必要があります。老化というのは、加齢とともにゲノムが徐々に壊れていくことで起こる現象です。ゲノムが壊れてしまうことで、遺伝子が正常な働きをせず老化していくわけです。

こういったゲノムの破壊を食い止めるタンパク質群を「サーチュイン」と呼ぶのですが、サーチュインを活性化することで老化を防ぐことができると考えられています。そこで世界中でサーチュインを活性化させる方法が研究されてきました。

2000年代に入って、NAD+という物質がサーチュインの活性化に機能することが発見され、ここから不老の研究が一気に加速しました。NAD+そのものは、分解されやすく細胞に取り込まれにくい性質があるので、そのまま飲んでも効率が悪いものです。

そこで安定して細胞にも取り込まれやすい物質としてNMNが考えられました。NMNは細胞に取り込まれるとNAD+に変換されます。マウスにNMNを投与すると、確かに細胞の中でNAD+が増えてサーチュインが活性化することが分っています。

若返るとまでは言えませんが、膵臓などの内臓機能や筋力、認知機能が改善したことは確認できているようです。

このNMNがヒトでも老化防止に役立つのかは、私が生きているうちには結果が出そうにありませんが、興味をもって情報を集めたいと思っています。


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