ごっとさんのブログ

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大学入試改革 記述式導入

2016-04-27 10:47:26 | 時事
大学入試改革の議論が進んでいるようですが、2020年度からの改革の骨子がまとまったようです。

やはり少子化や大学進学率の上昇など、色々な環境変化に対応した大学入試が必要なのかもしれません。現在でもAO入試などが行われていますが、あまりよくわかりませんので調べてみました。AOはアドミッションズオフィスの略で、日本語では入試事務局という意味のようです。これでは全くわかりませんが、どうも導入の際参考にした海外の入試事務局が、学生のヘッドハンティングのようなことをやっていることから、この名前が付いたようです。

AO入試というと、何か秀でたものがある人を探すようなイメージがありましたが、大学側の教えたい内容と、学生の学びたい内容がマッチするかを調べる入試というのが正しいようです。推薦入試が高校の推薦が必要なのに対し、こちらはいわば自己推薦入試なのかもしれません。

さて入試制度ですが、現在の大学入試センター試験に変わり、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」が導入されます。相違点はセンター試験が選択肢から答えを選ぶマークシート方式でしたが、記述式で答える問題が加わるようです。この記述式問題はかなり前から、受験生の色々な面を見るうえで必要とされていましたが、採点をどうするかが問題でした。

今までが知識の詰め込みと言われていたのを改めて、受験生の考える力などを問うという点では良い変更かもしれません。採点は従来の1点刻みではなく、A~Eなどの段階別評価とするようですが、順位にどう反映させるのか、また同一順位の人数が非常に多くならないかなど、実際問題としては課題が多いような気がします。その他日程なども、マーク方式の試験日と記述式を分けるなどの案もあり、このあたりは今後も検討していくようです。

こういった新しい制度は、どうしても実施して見て問題点などが出てくることが多く、順次改善していくのですが、この開始時期に当たる受験生が不利にならないように、十分の準備を期待します。私自身の身の回りなどは、大学受験など当分無関係ですが、大学に若干関与していたこともあり、やや注意していました。

今回の改革案も、細かい部分など先送りされている感はありますが、大学入試制度というのは、その後の一生にかかわるかもしれない重要な問題です。2020年というと先のようですが、実はそれほど時間がある訳ではないので、速やかな対応を望んでいます。