ごっとさんのブログ

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バルセロナオープン 錦織準優勝

2016-04-25 10:48:11 | テニス
昨日というより今日の夜中でしたが、バルセロナオープンの決勝があり、ナダルを破ることができず準優勝となりました。

その前に準決勝はフランスのペールとの戦いでした。この選手とは昨年2連敗しており、錦織がやや苦手としているようです。ペールはいわゆる攻撃型の選手で、ほとんどの球を強打し、うまく決められればポイントとなるのですが、その代わりミスになることも多いというテニスです。

今回の準決勝もそのパターンで攻めてきました。ところが錦織はその強打された球をうまく返し、相手のミスを誘いました。その結果決まる球よりもミスとなるほうが多くなり、いわば自滅してくれました。どうなるのか若干不安があったのですが、結果としてはストレートの完勝となりました。

今回のようなATP-500といっても64人の選手が参加し、その中で4回の試合を相手は格下とはいえ、いろいろな選手にうまく対応して勝ち切るというのは大変なことです。今回の錦織は危なげなくそれをやってのけ、決勝進出を決めました。ここまで見てきて、錦織は本当に強くなり、トップの選手の貫禄も出てきたように感じます。

さらに上を目指すためには、ビック4の壁を破らなくてはいけません。その第1歩が決勝戦のナダルでした。このバルセロナはナダルの地元でもあり、過去8回優勝しています。このナダルをクレーで破って初めて、目標であるグランドスラム制覇が見えてくる気がします。

決勝戦は予想どおりストローク戦となりました。二人ともサーブが良くないわけではないのですが、リターンが非常に良いため、簡単に決まるポイントが少なくなります。先にブレークされたのですが、すぐにブレークバックし、タイで迎えた4-5の10ゲームでしたが、ナダルは本当の良く走り、決まったと思えるようなショットが帰ってきます。これを錦織が決めそこねこのゲームを取られて、4-6で1セットを取られてしまいました。

それでもまだどちらに行くかわからない展開で、ブレークもありましたが、5-5のタイで進んでいきました。ところがここから2ゲームを取られ、5-7で負けてしまいました。この試合は錦織が悪かったというわけではなく、錦織らしいテニスができていました。

これはゲスト解説の松岡修造が1セットの序盤で言ったような「こんなに攻めるナダルは見たことがない」で表される、優勝への執念の差だったのかもしれません。結果的には、錦織は強くなったもののビッグ4の壁を破るにはもう1歩ということかもしれません。

それにしても今回のナダルは本当にすごいもので、クレーキング完全復活といえます。このクレーコートでは、ジョコビッチも勝てないのではと思えるほどでした。全仏オープンまでATP-1000が2大会ありますので、ここでの錦織の活躍を期待しています。