ごっとさんのブログ

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2015年科学10大ニュース

2015-12-30 10:40:41 | 時事
今年の科学面での10大ニュースが新聞に掲載されていました。この時期になると毎年恒例ですが、今年も本当にいろいろなことがあったと思います。

第1位は大村さんと梶田さんにノーベル賞でした。大村先生の受賞については、このブログでも何回か取り上げ、感想・コメントなど述べてきました。私が現役だったころは、受賞された利根川先生や野依先生に研究所に来ていただき、講演してもらいました。やはりノーベル賞の受賞研究の話は本当に面白く、今でも何となく覚えています。
大村先生にもたぶん講演をお願いすると思いますが、私は参加できませんので、何とか祝賀会を開けと働きかけています。やはりこのニュースは、私にとっても最大の嬉しいニュースでした。

第2位がCOP21のパリ協定採択というニュースです。確かにこれも大きなことで、私もブログで取り上げようかと思い、やや丁寧に新聞も読んでみました。しかし私は基本的なところで、地球温暖化とCO2の関連に疑いを持っています。

地球の気温が上昇し、大気中の炭酸ガス濃度が上がっていることは確かですが、地球上の大部分の炭酸ガスは海中に溶けています。ですから何らかの要因で地球が温暖化し、その結果としてCO2濃度が上がったと考えています。気体の溶解度は低温のほうが高いという原理で、ビールや炭酸飲料が温まるとガスが抜けてしまうのと同じです。ということでこの話題はあまり評価できず、取り上げませんでした。

第3位が川内原発の再稼働でした。これについては、川内原発の再稼働が決定した時に取り上げましたので、ずいぶん昔になります。このときに書いたと思うのですが、私は基本的に原子力発電容認派です。理由は運転を停止しているからと言って、安全性が高まるわけではないこと、及び福島原発事故によって原発の安全性がより高まったこと、火力発電に伴う原油の輸入量が非常に大きく、経済的に見て無駄が多いことなどです。

この川内原発は稼働停止後初の運転再開ですので、大きなニュースになりましたが、現在でも再稼働申請の原発はいくつかあり、そのうちニュースにもならなくなりそうです。原発反対運動はまだ続いているはずですが、現実的には単なる理想論になりそうな気がします。

第4位が高速増殖炉「もんじゅ」の問題ですが、これは原発の使用済み核燃料と絡んでいますので、粘り強い開発を望んでいます。第5位が火山噴火の問題、第6位が血液製剤の不正製造と続いていました。第10位に国産ジェット機となっていましたが、これはもっと上位になってよいような気がします。
全体的に見て今年は、科学面では良いニュースが多かったような気もします。