ごっとさんのブログ

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海外旅行の思い出 スイス3

2015-12-28 10:36:24 | 旅行
ツェルマットの思い出をいろいろ書いてきましたが、その続きです。

こういった海外出張の場合、一番高いのは往復の旅費ということになります。そこでヨーロッパなどに行く場合は、大体2週間の予定を組むのが普通になっていました。こういった国際学会は、大体が月曜から金曜日の午前中までというのが多くなります。多くは前日の日曜日の夕方から登録手続きが始まり、それを済ませてホテルに入るパターンです。これだと1週間で終わってしまうので、次の週に開催される学会を探して、2つの学会に出ることになります。

私の専門は薬を作ることですが、その薬がどういう作用して効果を出すかまでで一つの研究になります。学会はこの薬を作る学会と、どういう効果が出るのかという学会は分かれています。もともと学会はその地方で最も過ごしやすい季節に行われ、大体秋に集中しますので、よさそうなものが次の週も開催されています。このスイスの学会の時は次の週がフランスのパリ近郊に行きました。

このときは金曜日の午後チューリッヒに移動し、日曜日の午後フランスに行きましたので、土曜日は完全に自由でチューリッヒ観光をしました。ここはスイスの中心都市ですが、非常に古い町で昔ながらの街並みも残っています。ドイツの都市にはよくある旧市街(アルトシュタット)がやはりあり、何川かわかりませんが川沿いに中世の街並みが若干観光化していますが、美しいものでした。古い建物のなかに近代的なショップが入っているのも面白いところです。

地図を片手にぶらぶら歩いていると、非常に立派な教会がありました。ガイドブックでも紹介されている、名所のひとつの様でした。近づいてみるとぞろぞろとかなりの人が入っていきますので、私も後について入ってみました。すると入口のところで本を2冊渡されたのです。よく見ると入ってきた人たちはみな席についています。私は2階に上がり全体が見渡せるところに座って、本を見るとどうも讃美歌のようです。

そのうちに入口が閉められ、司祭のような人が出てきて何か話し始めました。ここに来てやっと気づいたのですが、ちゃんとした礼拝の儀式に紛れ込んでしまったようです。こういった礼拝は初めてですので、興味を持ってみていましたが、なにしろスイス語(ほぼドイツ語で若干違うようです)ですので全くわかりません。どうやってここから出るか、裏口ぐらいありそうですがどこかわかりませんし、全体に荘厳な雰囲気になっていますので席を立ちにくくなっていました。

それでもしばらくすると赤ちゃんの洗礼の儀式が始まり、人が動き出しました。このチャンスに入口に行ってみると入ってきた大きな扉の横に小さな戸があり、そこに本を置いて何とか抜け出すことができました。こんな感じで小さな失敗をしながら、観光してきました。