ごっとさんのブログ

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風邪は複合感染症か

2015-05-15 11:24:08 | 健康・医療
このところ風邪気味なのか、やや体調不良でいろいろ気をつけています。私の風邪の症状は毎回ほぼ同じで、のどが痛くなるほどではないのですが、やや違和感が出て、体がだるくなり、微熱というかどうかわかりませんが、37℃程度になります。自分の平熱はしっかり把握していませんが、どうも35℃台程度に低いような気がします。それと同時にやや咳が出るという経緯となることが多いようです。この最初のの時に総合感冒薬など飲み、睡眠時間を多くすると、そのまま治ってしまう感じです。今回も同じようにしたのですが、あまりすっきりしないような気がします。

昔は風邪をひいて病院に行くと、抗炎症薬・解熱鎮痛剤・抗生物質をセットで処方されていました。その後風邪の原因がウイルスであることがわかり、抗生物質はウイルスに効果がないことから、抗生物質を出さないようになってしまいました。私はこの動きに若干疑問を持っています。まず原因の病原菌が本当にウイルスか?という点です。風邪薬の宣伝にあるように、風邪の症状は人によってかなり異なることは、まず間違いのないことだと思います。症状が異なるということは、ウイルスが吸着・侵入する細胞が人によって異なるということになりますが、これはウイルスの性質から考えると奇妙なことです。

ウイルスは体内に入ると、細胞の表面のいわば目印のようなものを探して、それがうまく合うと吸着できるわけです。この細胞表面の目印の様なものは、細胞に種類によって異なっています。風邪の原因となるウイルスは、ほとんどが呼吸器系細胞に適合するといわれています。ところが実際は、のどや鼻が悪くなる人もいれば、発熱が主症状の人、胃腸に来る人などがいます。これらの細胞の目印が、すべて同じとは考えられず、また何種類ものウイルスで発症するというのも考えにくいことです。

ではなぜ人によって症状が違うかといえば、たぶんその人の持つ常在菌の仕業ではないかと思っています。常在菌というのは、人間の体のどこかに住み着いている、あまり悪さをしない病原菌といえます。健康なときは全く何もしないのですが、体が弱ったり、主に免疫が低下すると、増殖を始めて何らかの症状を出すようになるわけです。この常在菌がどこに住み着いているかは、人によって異なり、いわばその人の最も弱いところが常在菌の棲み家ということになります。

以上のように、風邪をひいたときは、ウイルスだけではなくこの常在菌が悪さをすることによっていろいろな症状が出ると思われます。この対処法などは次回に続きます。