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トヨタ神話崩壊

2010-02-05 22:03:38 | Weblog
名古屋に住んでみて、東海地方にとってはトヨタとは単なる一企業では無く

誇り

だったり

信頼

だったり

ステータス

だったり、とにかくトヨタ様々ということを身をもって感じた。

特にトヨタ王国最隆盛のときだったのでなおさらだったのかもしれない。

そんな地域の・時期のビジネススクールに通ったこともあってある意味
トヨタ=教科書
的な風潮もあった。

ただ同窓には関係者もたくさんいて、批判的な人もおり、どちらかというとそちらの意見の方が興味があった。

ビジネススクールの先生にトヨタ出身の人がいて授業を受けてみたが、
まさに「トヨタ万歳」の授業で閉口した記憶がある。
その人がトヨタのカイゼンの素晴らしさを説明する際に、授業で使用していたプロジェクターのリモコン(ソニー製)を手にして、
ここのシェイプはコストの無駄
とか
ボタンの材質が高級過ぎる
とか
色は同色でいい
とか
とにかく様々なポイントで
「トヨタのカイゼンを通じたコスト削減の考え方・素晴らしさ」
を熱く説明していた。
それを聞いて、
そんなんで良い物が作れるわけないなぁ…
と感じたことをよく覚えている。

実際その後に家族が増え、実家も近くなることもあって、トヨタ車オーナーになったわけだが、特に操作系の作り込みの浅さやスイッチ系の安っぽさを感じるにつけその授業を思い出し、
「あの考え方で作ったんだから当たり前」
と思っていた。

でもその先生もしきりに強調していたが、安全性に対しては信頼していた。

そこにきて、昨年末の様々なリコール問題。
また、それに対する企業対応。
正直、この会社の失ってはいけない根幹が崩れていっている気がする。
そうはいっても日本国内ではファンもいるし、そうそうシェアに大きな変化があるとは思えないが海外ではそうはいかないだろう。
実際、前にみたレクサスの特集番組で消費者があげていた購買動機は、
サービス
と並んで
品質・信頼
だったからだ。

何だか豊田家への大政奉還後はトラブル続きの感があるが、ぜひ今一度コスト追求だけでなく、「モノづくり」という原点に立ち返ってほしい。
期待してます。

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