12月17日 (火曜日) 晴れ
12.12の記事に
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江戸時代に豆腐料理のレシピを集めてベストセラーとなった
「豆腐百珍」の中で
「とうふの調和において最も第一品たるべし」とされた料理は何か。
答えは「湯やっこ」、つまり湯豆腐である。
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『豆腐百珍は、天明2年(1782年)に刊行された
100種類の豆腐料理の調理方法を解説した料理本である。
豆腐百珍「絶品」の項
醒狂道人何必醇(すいきょうどうじんかひつじゅん)の戯号で著されているが、
大坂で活躍した篆刻家の曽谷学川の著述とされる。
版元は大阪の春星堂藤屋善七。この本は好評を博し、
『豆腐百珍続編』、『豆腐百珍余録』などの続編が刊行され、
さらには蒟蒻や鯛、甘藷の百珍本が刊行されるなどのブームとなった。
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▲豆腐は数センチの大きさに切り、煮立たせたくず湯に入れる。
ちょうど浮き上がろうとするところを食べるのがいいという。
たれはしょうゆと花がつおで作り、薬味にはネギやおろし大根、とうがらしを
用いるという。
くず湯を使わぬ今の湯豆腐はさらに手がかからない。
▲和食が世界遺産に登録された理由の一つが
「多様な食材とその持ち味の尊重」であった。
江戸時代の人が数ある豆腐料理の中で「湯やっこ」を絶品としたこと、
その数百年後の今日の湯豆腐がさらにシンプルになったところに
「和食」の真骨頂があるのかもしれない。
▲突然、湯豆腐が頭に浮かんだのは、師走に入って暖かだった
首都圏でもにわかに冷え込んできたからだ。
上空は冬型の気圧配置で寒気が流れ込み、いよいよ本格的な冬の訪れを感じさせる。 1カ月予報ではこの年末年始、西日本も東日本も平年より寒い可能性が高い。
▲むろん「季節の移ろいを表現する」のも和食の登録理由だった。
湯豆腐ではもの足りないという方も、いろいろ具材を足して
鍋料理を楽しめる冬である。肉や魚もいいが、
この季節は大根やネギ、カブなどの冬野菜を大いに使って
体を温めるのが和食の伝統であった。
▲「正月など年中行事とのかかわり」も和食が評価されたところである。
この冬、改めて子どもに歳末や正月の食の慣習をていねいに教えるのもいい。
伝えないと永遠に消え去ってしまう「世界遺産」だ。
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なお、
現代版の豆腐百珍
日本最大の豆腐メーカーである相模屋食料が、
現代版の豆腐百珍「とうふ百珍2011」を公開した。
和食以外にも、中華やイタリアンの有名料理人が参加している。
豆腐屋ドットコム
ここは豆腐料理がいっぱい!
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12.12の記事に
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江戸時代に豆腐料理のレシピを集めてベストセラーとなった
「豆腐百珍」の中で
「とうふの調和において最も第一品たるべし」とされた料理は何か。
答えは「湯やっこ」、つまり湯豆腐である。
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『豆腐百珍は、天明2年(1782年)に刊行された
100種類の豆腐料理の調理方法を解説した料理本である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/f5/8f33169cc3d189c3a296b9b24aef1b46.jpg)
醒狂道人何必醇(すいきょうどうじんかひつじゅん)の戯号で著されているが、
大坂で活躍した篆刻家の曽谷学川の著述とされる。
版元は大阪の春星堂藤屋善七。この本は好評を博し、
『豆腐百珍続編』、『豆腐百珍余録』などの続編が刊行され、
さらには蒟蒻や鯛、甘藷の百珍本が刊行されるなどのブームとなった。
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▲豆腐は数センチの大きさに切り、煮立たせたくず湯に入れる。
ちょうど浮き上がろうとするところを食べるのがいいという。
たれはしょうゆと花がつおで作り、薬味にはネギやおろし大根、とうがらしを
用いるという。
くず湯を使わぬ今の湯豆腐はさらに手がかからない。
▲和食が世界遺産に登録された理由の一つが
「多様な食材とその持ち味の尊重」であった。
江戸時代の人が数ある豆腐料理の中で「湯やっこ」を絶品としたこと、
その数百年後の今日の湯豆腐がさらにシンプルになったところに
「和食」の真骨頂があるのかもしれない。
▲突然、湯豆腐が頭に浮かんだのは、師走に入って暖かだった
首都圏でもにわかに冷え込んできたからだ。
上空は冬型の気圧配置で寒気が流れ込み、いよいよ本格的な冬の訪れを感じさせる。 1カ月予報ではこの年末年始、西日本も東日本も平年より寒い可能性が高い。
▲むろん「季節の移ろいを表現する」のも和食の登録理由だった。
湯豆腐ではもの足りないという方も、いろいろ具材を足して
鍋料理を楽しめる冬である。肉や魚もいいが、
この季節は大根やネギ、カブなどの冬野菜を大いに使って
体を温めるのが和食の伝統であった。
▲「正月など年中行事とのかかわり」も和食が評価されたところである。
この冬、改めて子どもに歳末や正月の食の慣習をていねいに教えるのもいい。
伝えないと永遠に消え去ってしまう「世界遺産」だ。
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なお、
現代版の豆腐百珍
日本最大の豆腐メーカーである相模屋食料が、
現代版の豆腐百珍「とうふ百珍2011」を公開した。
和食以外にも、中華やイタリアンの有名料理人が参加している。
豆腐屋ドットコム
ここは豆腐料理がいっぱい!
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