稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

中村毅先生に教わったこと

2017年03月14日 | 剣道・剣術
四段を頂いて秋田から東京に出てきて日本武道館の武道学園に入学?した。
昭和60年(1985年)30才の時である。仕事は日本橋小伝馬町の衣料問屋だった。

指導陣は、丸山鐡男、土居安夫、加藤浩二、中村毅、岡村和典、太田忠徳、
磯部直樹、中島博昭、奈良隆(敬称略)。

先日、「剣道極意授けます」買いました で書いたが、
年に1度の千葉県勝浦市の日本武道館研修センターでの思い出の追加である。

「剣道極意授けます」買いました。
http://blog.goo.ne.jp/kendokun/e/98e22209a6303d48895cf50d05357c82


食事のあとで、全員が集まって懇親会が定例である。
ある時、中村毅先生に自由に質問しようということになった。

中村毅先生は、昭和45年に全日本剣道選手権大会で優勝し、
当時は、警視庁の副主席師範を務めておられた大先生である。

私はおそるおそる「剣道上達の秘訣は何でしょうか?」と尋ねた。
中村毅先生は、「そうだな・・・」と少し間を置き、「仲良く楽しく」とだけ答えられた。

「仲良く楽しく」


寡黙な先生は、それっきりで、
何か極意のような名言を聞きだせるかと思っていた私は、
少なからずガッカリしたことを憶えている。

しかしこの言葉「仲良く楽しく」はまさに剣道上達の極意なのである。
そのことに気がついたのは、ずっとあとの事だった。

剣道は相手があって初めて稽古が成り立つ。
打って反省、打たれて感謝。
相手がいるから自分の悪いところも治せる。
仲の悪い者同士で喧嘩のような稽古をしても上達はしないのである。
打ち負かしてやろうとムキになって崩れた稽古をいくら続けても上達はしないのである。

稽古はお互いを認め合い、仲良く楽しく続けなさい、という意味だろうか。

長年、猛稽古を続けられた中村毅先生だからこその「仲良く楽しく」なのだ。
本当に的を射た奥の深い言葉、いや極意だとつくづく思う次第だ。
この言葉を戴いた中村毅先生には本当に感謝している。

書いていてわかった。剣道だけに限らない。
人生もまた「仲良く楽しく」を大事にして生きていくべきなのだ。


【2023年10月5日】写真追加

写真を無造作に放り込んでるタンスの引き出しから当時の写真が出てきたので追加しておく。











1995年(平成7年7月19日)撮影
中村毅先生、太田忠徳先生の他、先輩諸氏が映っている。
最後の2枚など、太田先生の前で私はふざけてひっくり返っている。

おそれ多くて今では考えられない。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰しております。 (のん)
2017-03-14 22:21:19
その通りだと思います。
私も身辺整理を終えてまた復帰したいです(;^_^A
返信する
> ご無沙汰しております。 (粕井 誠)
2017-03-15 09:37:35
お久しぶりです。
そうなんですか。ぜひ復帰してください。
マイペースで良いのです。v(^^)
返信する

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