稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

3月23日 さらばわが相棒。

2005年03月23日 | つれづれ
就職して、初めて買ったシェーバーだった。
それまで電池式のちゃっちいシェーバーだったから、
交流式のブラウンはとても頼もしいヤツだった。

「ブラウン・シンクロン・S50/60」

当時住んでいたのは岩手県は盛岡市で、
実家の奈良とは周波数が違っていたせいもあって、
どちらの地でも使えるようにと選んだものだ。

何度となく網刃を交換した。
一枚1800円前後はしたろうか、
段々取り扱う店も少なくなってきて、
最後は10年前に秋葉原の大きな電気店で、
ありったけの5枚ほど買ったのが最後だった。

とうとう最後の網刃にもほころびが出て、
メーカーに問い合わせるも「とっくの昔に終了した」だとさ。
本体はすこぶる元気なのに、ほんの先っちょだけ、
それも消耗部品が無いせいでお払い箱になってしまうとは。

買ってから26年間。
ほぼ毎日使いつづけた相棒よ。

岩手から、秋田、千葉、奈良と移動して、
青春を、結婚を、浪人時代も転職の時も見つづけくれた。

20代、30代、40代、
その時、その時代の自分の面(ツラ)は色々な表情をしたろうし、
時を重ねるにつけ大きく変化してきたに違いない。

ありがとう。
捨てることなんかしない。
ゆっくり休んでくれ。わが相棒よ。
コメント
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