山梨旅行の話の続き。
その後、塩山駅前の甘草屋敷と、
勝沼ICに近いハーブ
ガーデンへ、車
で行った。
甘草屋敷、とは江戸時代に甘草の栽培を許されて、その栽培がされていたおうち。
ちなみに、甘草は漢方薬によく使用される。
私もどっかで、その草をなめたことがあるけど、実際甘い
。
でも、実際に流通している甘草のほとんどは、中国からの輸入らしい。
こちらの屋敷は、民家園にあるような、昔の建物が主なみどころ。
そして、それを単に保存しているだけでなく、
子供を集めて伝統行事を行ったり、
一部の建物は子供図書館
になっていたり、
実際に使っている。
なんか、こういうのって、いいなあ
、なんて思った。
この日は、建物の外に、こいのぼりが泳いでいた。
そして、建物の中の奥の座敷には、色々な端午の節句が並んでいた。
奥の座敷に上がって、並んでいる節句を見ていたら、
施設の職員の方が、お茶
を出してくださった。
こういう施設でお茶
を出していただくのは、はじめてかも。
こちらの建物の周りには、和風の庭がある。
そして、座敷には縁側があるので、庭を眺めながらお茶
をいただいた。
またもや、なんか、落ち着く
。
他人の家なのに、なんか落ち着く
。
不思議。
その後、今度はハーブ
園へ行った。
こちらは入場無料。
ハーブ
園って、どこも経営が大変って聞くのに、入場無料はすごい。
ハーブ
園で、ハーブ
を見て、癒されて
から帰ろうかね、
と思って行ったのだが、
結果的に、なんか、そういう風にはならなかった…。
いやいや、なんか、不思議なハーブ
園だった。
えー、なんといおうか、経営上手なんだろうな、なんて印象をもってしまい、
そういうところばかり、目
が行ってしまって、
ハーブ
を見て、癒される、ってことを忘れてしまっていた…。
このハーブ
園の駐車場は、観光バスが何台か止まっていた。
団体さんのお客さんが多いみたい。
そして、そのお客さん方は、まず、ハーブ
園の中を団体で見学していた。
団体には、ハーブ
園のスタッフが先頭にたって、案内していた。
そして、その後、売店へ案内されていた。
私達はそんなことも知らず、まず、売店へ直行。
そしたら、入ってすぐに、昔のバーゲン会場のように、
女性達が争って
何かを買おうとしている
一体コレは何
それを横目で見つつ、奥の陳列棚を見ようかな、と思っていたら、
スタッフの若い女性が話しかけてきた。
そして、ピーチティーとブルーベリージュースの無料サービス
え、いいんですか
2杯も
と思いながら、頂いた。
両方とも、少し甘さが強いけど、おいしかった
ただ、なぜ
、この2種類のドリンクを試飲
させてくれたのか、
この時は不明なままだった。
また、こちらの売店ではゼラニウム成分を含む基礎化粧品が販売されていた。
さっきの女性達は、それを買っていたよう。
私達へは、さっきのスタッフの女性から、
その化粧品を少し手に塗ってみてください、
とってもいいですよ、
とそこにあった試供品を勧められた。
その後、お土産売り場を出て、ハーブ
園内を見学した。
今まで色々なハーブ
園へ行ったけど、
ここは色々な面で、無料なのに、すごいなあ
、
と関心してしまいました。
色々
なハーブ
の種類があるし、
ハーブ
だけでなく、通常よくある花もバランスよく植えてある。
ハーブ
をあまり知らない人も、単に花好きな方も、
十分楽しめるようになっている。
(ハーブ
は、どちらかというと、葉が目立つ植物なので、少し地味なので。でも、私はその葉の雰囲気が、好きなのだけど。)
また、ハーブ
だけを植えてしまうと、冬は寂しい感じになるんだけど、
こちらは、そうならないように工夫されているようにも見えた。
本当にたくさんのハーブ
があって、
これを手入れするのは本当に大変だろうな、
と思った。
でも、そのためか、ハーブ
の苗の値段が高い…
私はてっきり、ハーブ
園だったら、安いかなあ、と期待していたのだけど、
高くて、買わなかった。
近所で売っていない種類で欲しいのはあったんだけど…。
でも、普通のハーブ
でない園芸用の花
も売っていて、
これが安い
(私はよく、花
をもと求めて、ホームセンターめぐりをするので、
値段
をつい、チェックしてしまう)
そして、欲しかった花
がたまたまあったので、買った。
(普通の斑入りのブルーデージー)
ハーブ
園の中を見ていて、少し、笑って
しまったこと。
園内のハーブ
にはみな、名前の札があるだけで、
特にその特徴などは、書いてありません。
ラベンダーも、ミントも、イランイランも。
(レモンバーベナなんて、お庭に名札もなく、植わっていた。)
でも、なぜか、センテッドゼラニウムだけに、
「肌にいい」
など、でかでかと看板が掲げてあった。
看板の下には、たくさんのゼラニウムが植えてある。
なんでゼラニウムだけ?
そして、すぐに、気が付いた。
ああ、そういうことか。
多分、だけど、こちらのハーブ
園は上にも書いたように、
団体客が多く、その方々は来るとまず、庭を見学する。
その見学の過程で、ハーブ
に詳しくない人にも、
なんとなくゼラニウムの印象をつけてもらう。
もちろん、効能効果も。
そして、庭の見学後に、売店へ案内し、このゼラニウム成分入り、化粧品を勧める。
化粧品の場合、医薬品ではないので、効能効果を言ったり表示できる範囲が狭い。
つまり、パッケージに書ける範囲も決まっている。
でも、庭を散策後の団体客の方々は、ゼラニウムの印象が残っているはず。
多分、一人くらいは「じゃ、買おうかな」と思うだろう。
そうすると、不思議と、
「じゃ、私も買う」
「私も」
みたいに、よく売れるんじゃないかな、と想像できる…
これは、心理学をよく利用した、販売方法だなあ、なんて思った。
心理学ではこういう集団心理パターンを書いてあるのを読んだ
ことはあるけど、
これを活用しているのは初めて見て、
なんか、変なところに、とっても感心させられた。
(変、というのは、本当は、ハーブ
を見て、癒されようと思って来たから)
こう思ったら、なんか、しきりに夫婦でこの話題になった。
「すごいよね」
「ね」
写真
は「トケイソウ」です。
ここのハーブ
園で、撮影させていただいた花。
こちらのハーブ
園でよかったのは、
夫へ「トケイソウ」を見せることが、できたこと。
私は昔、たまたま近所で見たことがあったので知っていたが、
なかなか見かけが面白い花。
不思議な花。
本当に時計
に見える。
すごい。
ハーブ
の勉強をしたとき、先生が行っていたこと。
トケイソウは英語でパッションフラワーと言い、
ハーブティー
として、飲むことが多い。
そして、さらに興味深い
のは、
このお茶
は、体内時計
を調整してくれるのを助けてくれるそう。
ちなみに、私はこのお茶の味は好き
。
飲みやすいと思う。
また、こちらのハーブ
園では、ステビアの葉を、自由に噛ませてくれた。
ステビアの葉は、噛むだけで甘い。
(昔、ポカリスエットの会社が、低カロリー飲料でステビア、という商品を出していたが、多分、このステビアのことだろう)
ステビアも、なかなかお目にかかれないので、
夫へ見せてあげられて、よかったなあ
、と思った。
(単に、私が以前、面白い
と思ったからなんだけど)
ステビアの前を立ち去ろう、としたら、
お花
の販売コーナーのお姉さんが、
話しかけてくれた。
「ステビアを、ためしてみられましたか?」
このときは、もう、私達は試した後だった。
そしたら、
「そうでしたか。では、また、是非、いらしてくださいね!」
と笑顔
で言ってくれた。
その笑顔
がとっても素敵で、
ああ、このお姉さんは本当に植物が好きなんだなあ
、
と一瞬で感じた。
ここのハーブ
園でお話したスタッフのなかで、
初めてこんな風に感じ、
少し感動
した。
というのも、少し前まで、
自分自身があまりに別な視点
ばかり、興味を持ってしまっていたから…
。
なんか、不思議な印象が残ったハーブ
園であった。