今日は通常練習日。
大一番を終えた後とは思えないぐらい、いつもと同じ騒ついた雰囲気でしたが、心暖(橋間)だけは何だか違った様子。
良い具合に胸を張って、声なんかも出していた。
自覚と言うやつですかね。
おい!近畿強化選手!
と声をかけると、めちゃくちゃ嬉しそうにしていた。
そんな心暖ですが、当初は兄貴のついでで道場について来た感があり、サッカーや他の運動をしてもピカイチだったものの、とにかく泣き虫野郎だったので、幼稚園か1年生ぐらいの時には、
泣くな!帰れ!
と一番道場から追い出した子なんですね。
私は覚えてませんが、道場に来て1分も経たずに、泣く奴は帰れ!と追い出したこともあるらしいです。苦笑
ま、私も一番元気な時で、常にピリピリしてましたし、将来の事を考えると、甘えた涙はマイナスでしかないと思っていたので、とにかく泣く者は強化練習に参加出来ないという雰囲気がありました。
そんなこんなでいつしか泣かないようになったのですが、その間、家族でどうすれば泣かないようになるだろうか、どうすれば練習について行けるだろうかと悩んだことだと思いますし、いろんな葛藤や辛抱があったと思います。
体も極端に小さいし、人よりも悔しい思いや辛抱を乗り越えたからこそ、日の目を見たんだと思います。
何かをする時に辛抱って必ず必要です。
組織人としてやっていくには組織のルールを守ることは当然で、辛抱しなきゃならないことがある。
先人から教えを受けるのであれば、自我を抑えて辛抱することは当たり前だし、約束されていない未来であるものの、自分の選んだ道を信じて辛抱出来るか出来ないかが大きく左右することだと思います。
この度はおめでとうございます。
この度は準優勝でしたが、先々、超軽量であればこその日が必ずやってくると思います。
なので、今は辛抱、辛抱で頑張ってください。
心暖よ、お前が先輩から受け継いだしぶとい柔道を後輩達にも伝えてやってくれよ。