試合で勝ちたい、全国大会に出たい、日本一になりたい・・と目標を掲げて頑張っている人達は世の中には幾らでもいる。
今思えば、そんな人達がいることを知らなければ、もう少し気楽な生活を送れていたかも知れませんが、子供達が柔道を始めた直後に知ってしまったので、人生が大きく変わってしまった。
そんな世界にいる人達と勝負して勝つのは本当に難しいことで、日々目標を持って戦う準備をしている者と、そうでない者がいざ戦場という時に勝負になるはずがありませんから。
大悟が小学校1年生の頃だったか、とある道場の先生から手紙(メール)を頂いたのが大きな分岐点となりました。
内容が残っていないので詳細までは覚えていませんが、
『自分達が一番練習していると思っていたし、負けることがないと思っていた。
しかし、世の中には自分達より頑張っている選手がいること知った。
これからも打倒福田で頑張るので、お互い頑張って行きましょう。』
という良い意味での『果し状』を受け、当然、気合いも入ったし、励みになったし、何より嬉しかった。
そんな方々との勝負するにあたり、思い詰め過ぎて子供を追い込んでしまったことや、ストレスで顔面麻痺や逆流性食道炎になったこともあったけど、当時から現在まで目標を持ち続けてこれたのは、早々にそんな方々と出会えたこととしか言いようがない。
現状を見て、少年柔道時代に結果を残していても、飛び抜けた素質や体格に恵まれていても、当たり前に柔道を続け、当たり前に結果を残せるような簡単な世界ではない。
何を重んじて、何を大事にして、何に気を遣って行けばいいのかを、親が周囲の人間から学び、自分なりに見出して行く必要があるような気がしてなりません。
そういった意味では、悔しい思いをしながらも学べる環境にあって本当に良かった。
今年の全日本学生はそんな方々と一緒に子供達の応援に行かせて貰い、また、幼い頃から後輩達に背中で引っ張り続けてくれた地元の先輩選手達の試合を見ることが出来て、とても感慨深かった。
感慨深いと言うか、自分達が見ているのは当たり前の世界ではないという感謝の気持ちが強かった。
スゲ〜先輩、ライバル、保護者の方々に感謝だわ。苦笑