
数年前ではあり得なかった話ですが、近年において、道場に移籍して来た子供達がいます。
その理由は様々で、所属道場がなくなってしまったり、引っ越し、はたまた道場との方針の違いであったり、選手間の人間関係、大人の都合もあったのかも知れません。
理由が何であれ、柔道がしたくても出来ない子供達、そして、新たな場を二見に求めて来る方々については、道場(代表)の方針として、きっちりと前所属を辞めてれば受け入れるスタイルであり、私も同じ考えです。
移籍してくる子供達は、やる気もあって、熱心な選手が多く、必然的に声をかける機会が多くなるのですが、私的には、別に新戦力に期待する気持ちで声をかけているわけではありません。
全ての選手がそうとは限りませんが、やっぱりこれまでとは全く違う環境、慣れない環境で急に練習しろと言われても、なかなか直ぐに馴染めるわけではなく、不安の影が見えるからです。
私達大人であっても、いきなり新天地で勤務するのは緊張するもので、やはり、不安や戸惑いがあります。
そして、移籍で選手がやって来ると、一方で元々いた選手、親にも動揺があります。
もしかしたら試合に出れなくなるのではないか・・
練習も見て貰えなくなるのではないか・・
顔や言葉には出さなくても、これは当然の気持ちだと思います。
私も移籍ではありませんが、長男の階級に階級を下げて出場するなんて話を聞いた時は居ても立っても居られない気持ちでした。
したがって、移籍は、移籍した側、受け入れる側、どちらにも気配りする必要があると思いますが、新しい人間が入って来た時こそ、古い人間を大事にしなければならないとも思っています。
で、最初はお客さん扱いしますけど、直ぐに、
お前は何しに二見に来やがったんじゃ!
チンタラするな!
となるんですけどね。
ちなみに、移籍話に伴い、必ず、引き抜きだ何だと言う話になることもありますが、そんなことは一切なく、また移籍にかかる話を面白おかしく流布することもありません。
少年柔道という一つの時代における縁を大事にして、楽しく、厳しく、伸び伸びとやって欲しいもんです。