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北岳と甲斐駒ヶ岳

ツツジ ヤマツツジ(山躑躅)

2021-04-19 | 春 橙色系

コバノミツバツツジはとうとう見かけなかった。
代わりにヤマツツジがそこここに咲いていた。
山ではレンゲツツジと誤認することが多い橙色のツツジ。
おしべは5本だが、花弁が丸みを帯びている。










ヤマツツジ(山躑躅) ツツジ科ツツジ属 Rhododendron kaempferi
(2021.04.12 神出・雌岡山)

 
▲ ㊧ かつて伊吹山北尾根のページに残した画像  ㊨ キレンゲツツジ(Rhododendron japonicum f. flavum)植栽 ▲ 
伊吹の画像にはレンゲツツジと書いているのだけれど、花弁が丸み帯びていることから「ヤマツツジ」とするのが正しいだろう。
レンゲツツジという名前は、蕾(あるいは花)が輪状に並ぶ様子を蓮華(ハスの花)に見立てたもの。

レンゲツツジ(蓮華躑躅、Rhododendron molle subsp. japonicum)トウレンゲツツジの亜種
花、葉、根皮にはアセビと同じような有毒成分があるので山では多く残されている。このヤマツツジには無い。

花色は朱色が基本、地域や個体によって濃淡があり変化が多い。
キレンゲツツジ Rhododendron japonicum f. flavum  は別種。「flavum」は「黄色の」という意味。
赤色系のシアニジン系色素が発現しない突然変異なのだろうと考えられて、島原地方辺りにしか自生しない。

そこで日本のレンゲツツジを基にした交配種が海外で作り出されて輸入されているそうだ。
エクスバリー・アザレア(Exbury Azalea hybrids Rhododendron sanctum var. lasiogynum)
アザレアの名前は、セイヨウツツジと呼ばれている種類につけられ、花弁は波打つものが多く全体に大柄。  

黄色のアンブッシュが良く知られているが、橙色のファイアーボール、黄橙のオールドゴールド、朱赤のジェニージェニングスなどもあると解説されている。
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神出 雄岡山・雌岡山 ツツジ ヤマツツジ(山躑躅) 五年前



2 コメント

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キレンゲツツジ (こいも)
2022-05-11 00:42:12
林の子さん
キレンゲツツジはやはり綺麗な黄色ですね。
とても素敵です💛。
ヤマツツジも何処か清楚で美しいです。
キレンゲツツジもヤマツツジも、いつか見ることができたら嬉しいのですが・・・
ツツジも色々ありますね。難しいです。
ありがとうございました。
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いろいろ。 (林の子)
2022-05-11 10:33:54
レンゲツツジやヤマツツジは、山道を辿ればそこそこ咲いているのに出会うのですが
キレンゲツツジは植栽でしか見たことはないですね。
山道では、ヒカゲツツジと言う名前の薄い黄緑かがったツツジがそろそろ終盤でしょうか。
小さなシャクナゲと言う雰囲気で咲いていますし、変わった色合いなので植物園でも植栽されています。
https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/c8b27f2fca54e25a544f39e99cc899e3
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