渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ブーム

2021年01月19日 | open


今のキャンプブームは、実はキャンプブー
ムなのではなく、焚き火ブームなのではな
かろうか。
抜け目無い商人たちは、続々と焚火台の新
製品を出して来ている。
ゴルフ産業、釣具産業と同じく、どんどん
新しい物を販売して消費させようとして
いる。
一番笑えるのはゴルフ業界で、常に新しい
クラブが出ている。替えたら飛ぶのかと
いう話なのだが、ゴルフおやじたちは次か
ら次に金を使う。大して上手くもないのに
新品道具にしたら良い結果になるかと資本
に洗脳されて消費し続ける。いい「お客
さん」だ。

道具への愛はない。愛着もない。

こうした傾向と消費させる戦略はアウト
ドア用品販売業界でも採られて来た。
そして、次から次に新しいアウトドア用品
を買い続けて、それで満足を得ようとする
道具自慢の道具並べの人たちが生まれた。
だが、そうした類別の人たちは、キャンプ
やアウトドア活動の本質からはどんどん
乖離して行く。
良いものは長く使うのが元来のアウトドア
が我々に教える深い知見だからだ。
次から次への物欲主義とは真っ向から対立
するのが自然の中での現実だからだ。
ゆえに、経験豊富なベテランになればなる
程、装備は絞られて少なくなる。
そして、良い物をメンテしながら長年使う
ようになる。

人間の軽佻浮薄な物欲主義や金任せの金満
主義をすべて大自然の現実は粉砕する。
札びらは、野外では焚き付けの意味しか
ないのだ。
知るべし。自然の摂理と脅威を。
野に出る人は、知るべし。

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