渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

人食い村に赴任した新入巡査

2024年04月10日 | open

人食い村に赴任した新入巡査、
衝撃的な素材と演出、面白さ
で世界で大好評!隠れた秀作
日本ドラマ【ドラマ紹介】


なぜか食人族の村民たちは全員
が広島弁(笑

人を食った話だが、まあある
意味すんなりと腑に落ちる点
もあるには
ある。



そういう土地は実際に存在する。
いや、本当に。
県内全域がこうした村社会であ
る、という土地。
異常であるが、そうした異常を
異常と認識できる日本国民とし
ての常識は一切通用しない。
この映画は原作が漫画だが、オ
カルトホラーサスペンスフィク
ションではなく、鋭く現代社会
の現実を暗喩的に指摘、批判し
た作品ではなかろうか。
原作のラストシーンでは、ある
特定集団だけでなく、その闇は
その地域全体の人々に蔓延して
いた事を示唆して、警察官大悟
の奮闘により「事件解決」でき
たハッピーエンドを否定してい
る。

ちなみに、人間が人間を食う事
は戦時中の南方戦線での飢餓の
際に実行されていた。
その事実は懐古譚としてあくま
でフィクション扱いで大岡昇平
が小説『野火』にて描いている。
また1972年にも、南米ウルグ
アイのウルグアイ空軍機571便
遭難事故でも、死亡した人を食
って生存した例もある。
だが、生物学的には、同種族を
食すると生体に良い事は起きな
い。食人族のパプアニューギニ
アの部族にはクールー病が多い
のはその摂理の現出だろう。
クールー病はクロイツフェルト・
ヤコブ病の一種で、神経難病。
抑うつ、不安などの精神症状で
開始され、進行性認知症、運動
失調等を経て発症から1乃至2年
で全身衰弱・呼吸不全・肺炎な
どで死亡する。原因は感染性を
有する異常プリオン蛋白と考え
られており、他の病型を含めて
「プリオン病」と総称されてい
るようだ。

神は同族を食うようには人間を
造ってはいない。
それを犯すと必ずやお返しが来
るように人体にはプログラムが
作り込まれている。






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