渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ミニ

2021年07月21日 | open


やっぱこれ乗りたいなあ。
ヤマハSRは好きだけど、それほど乗り
たいとは思わない。
だけど、これは実車に乗りたい。
クーパーでなくキャブ・ノーマルなら
かなり長く、20数年乗ってたけど。
89年式の最後のキャブ車。
味のあるいい車だった。
車検で筑波常勝の東京府中のGP10(ガレー
ジプラステン)に出したら、キャブのオー
バーホールと同調までやってくれて、ソ
レックスツインがすこぶる快調だった。
吸う時、スンゴォ!ってな音がして、45PS
とは思えない加速だった。まあ、高出力車
には叶わないけど、一応1959年の設計な
んで。それにしちゃそこそこ走った。
前輪ダウンのコンニチハも直してくれてた
しさ。
それでワンコやかみさんともいろんなとこ
行ったし、東京広島間もワンコ乗せて何
往復もしたし、渓流や山の管釣りやキャン
プにも散々あれで行った。よく走ったよ、
あのミニ。

大排気量の高出力で勝ち誇ったように勘
違いしてるのって四輪も二輪も俺は大嫌い
なのよ。
デカバンに乗るのに煽り運転が多いのは
なんとなく心理背景分かるような気がす
る。威力主義なんだろうね。
それでも、ミニは、レースでも速かった。

でも世の中、意地悪さんはいるもんで、
モンテカルロラリーの時はミニがフェラー
リに勝つのが許せないと圧力かけられて
レギュレーションを変えられたりしたも
んなあ。
おいら日本人でメリケンのジャイアンじゃ
ないから判官贔屓だしさあ。ちっこいの
がおっきーのに勝つのには拍手を送りたい
のよね。ダビデの投石のように。
矢吹ジョーが超絶強者でアタタタターだっ
たら、多分あの時代、1960年代後半には
人気出てなかったんじゃないかなあ。
星飛雄馬が巨漢の絶対王者だったりとか。
飛雄馬だって小柄で軽い球質のハンデを
克服するために血の滲む努力で大リーグ
ボールを完成したんだしさ。
なんか、最近は勝ち組負け組(すでに死語)
のおバカなステレオ感性でジャイアン好き
が正義のように振る舞ってる風潮あるけ
ど、日本人のおいらからしたら、何だか
なあ、なんだよね。
それ、トランプですか?みたいに。

小粒でピリリと辛い。
日本人の琴線に触れる車が旧型ミニだっ
た。オースチンならなお良し。


この記事についてブログを書く
« 回転寿司好きブロガー | トップ | 人類初の宇宙旅行 »