バック・バンガードのX線写真。
バトニングはしないに限るでしょう、と
いうタングの構造。
私が作ったこの斬鉄剣のナイフブレード
も、バトニングはしないほうが良い構造。
折り返し鍛錬は刀工小林康宏。鍛造私。
火造は父。整形及び焼き入れと焼き戻し
と鍛冶押しの研ぎは私、康清。
という合作。
ベタ研ぎなので、光に透かさないと焼き刃
の頭=刃文は見えないが、鋼組織の熱変態
により、水をかけると水の弾き具合の違い
で面白いように焼刃部が浮かび上がる。
これは酸を使うともっと明瞭に焼刃とその
頭=地刃の境目である刃文が浮かび上が
るが、私は酸は一切使わない。
なぜ康清かというと、康宏師から康の
一字をいただいたのと、私の数代前の
江戸期の先祖にキヨスケという人間が
いたので、そこから。
康清=安き世、という願いもある。