渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

タング(ナカゴ)の構造

2020年06月10日 | open


バック・バンガードのX線写真。

バトニングはしないに限るでしょう、と
いうタングの構造。


私が作ったこの斬鉄剣のナイフブレード
も、バトニングはしないほうが良い構造。
折り返し鍛錬は刀工小林康宏。鍛造私。
火造は父。整形及び焼き入れと焼き戻し
と鍛冶押し研ぎは私、康清。
という合作。

ベタ研ぎなので、光に透かさないと焼き刃
の頭=刃文は見えないが、鋼組織の熱変態
により、水をかけると水の弾き具合の違い
で面白いように焼刃部浮かび上がる。
これは酸を使うともっと明瞭に焼刃とその
頭=地刃の境目である刃文が浮かび上が
るが、私は酸は一切使わない。

なぜ康清かというと、康宏師から康の
一字をいただいたのと、私の数代前の
江戸期の先祖にキヨスケという人間
いたので、そこから。
康清=安き世、という願いもある。

この記事についてブログを書く
« 自衛隊員死亡 | トップ | 梅雨入り宣言 »