今ではWHOの取り決めによりスポーツに
おけるタバコの広告は禁止された。
それにより、世界各国のタバコメーカー
はモータースポーツのスポンサードをや
めた。
この流れは1980年代にすでに西ドイツで
始まり、イギリスがそれに続いた。
最後まで規制が緩かったのはオーストラ
リアだが、2005年以降はWHO参加国に
おいてはレースでのタバコの広告は一切
出していない。
こうした世界的な趨勢の中、映像表現の
世界でも、演劇や映画、ドラマでの喫煙
シーンは無くなって来ている。
かつて1950年代などは、日本でも喫煙は
上流婦人の嗜みといった風習もあり(今で
も茶道では喫煙タイムもある)、映画など
でもセレブ感満載の婦人が帽子を被った
まま喫煙するシーンなどがよく見られた。
男性に至っては、ほぼ人口全員に近い数
が喫煙していたのではなかろうか。
現代では、喫煙者を探すほうが苦労する
程になった。
しかし、鳩山が首相の時の「国民の健康
増進と禁煙推進のためには、タバコ1個を
1000円以上にして国民が買いにくくすれ
ばいい」と発言したその発想はトンデモ
の極みだ。
要するに、世の中は貧乏人だらけだから
おいそれとは毎日買えない金額に釣り上げ
ればタバコの販売量も減るだろう、という
露骨なものだ。
この鳩山のたわけたブルジョアジー感覚は
連続平手打ちを1000回やってやりたくなる
程に支配者意識が強い。麻生と通じるもの
がある。
麻生にしろ鳩山にしろ、ああいった連中が
国のトップにいる国なんて、見下げ果てた
ものだなあと思った。
まあ、箸の握り方も知らず茶碗も持てない
でテーブルに立て膝して食事していながら
美しい日本を語る現首相も騙りのインチキ
マンそのものなんだけどね。
生まれついての「支配階級」の人間が政府
のトップになるという日本の構造を見る
と、日本というのは未開の後進国なのだ
なあと感じざるを得ない。
タバコをめぐる環境は変化しても、そこら
あたりは全く日本は進歩が無い。
フランスのゴロワーズ、イギリスのロス
マンズ、アメリカのマルボロ。
1980年代、ロードレースで世界のトップ
を争う選手とチームは、すべてタバコメー
カーのスポンサードを受けていた。