原作でもそうだが、『ウイン
ディー』の主人公はレーシン
グライダー杉本ケイではない。
娘のアンナだ。
この映画作品は、アンナを演
じた子役のクリス・アディソ
ンの演技が非常に良い。かな
り良い。
私は個人的にはテイタム・オ
ニールやドリュー・バリモア
を遥かに超えていると思う。
ただし、クリスの場合は鈴木
杏ちゃんのように、子役の時
には光っていたが、オトナの
女となってからは伸び悩むと
いうパターンだった。
日本で歌手デューなどさせて
業界の食い物にされたのが彼
女の女優としての才能が潰さ
れた要因だ。
当時は角川路線ブームだった
ので何匹目かのドジョウを狙
うハゲタカたちは多かった。
クリスは女優ではなくタレン
トとして鳴かず飛ばずのまま、
10代でマイク真木の息子の真木
蔵人の子を身籠もる。
婚姻は成就しなかった。
クリスは出産を決意し、独り
で子どもを育てた。
今、クリスの息子は成人し、
ラップミュージシャンになっ
ている。
クリスの輝きは、あの11歳の
時の才ある少女の頃と変わら
ない。