アメリカで人気だったとされて
いる。日本のミロク製。
しかし、この銃が初めて日本で
紹介された当時のGun誌のレポ
では、人気もなく埋もれた存在
と書かれていた。(84年前後)
渡米して米国に在住して実銃の
レポートを日本に届けていた
有名なライターが書いた記事だ。
「リバティーチーフという名前
とは」と皮肉めいた言葉で締め
括られていたと記憶している。
日本製のスナブノーズの.38の
リボルバー。
リバティ無き日本が作った刑事
用の銃なので、ライターは皮肉
を言ったようだった。
日本国内で官制けん銃として採
用される事はなかった。
私個人はトチローが作る銃のよ
うで興味が湧いたのだが、超マ
イナーな日本製のけん銃は、ア
メリカ合衆国内に正式に輸出さ
れて銃として使用されていた。
日本製銃器は優秀で、M1カー
ビンもアーマライトAR-18も日
本製こそが米国で高額取引され
ている。豊和製が。精巧だから
だ。
ただし、アーマライトは輸出し
た物がフルオート用に改造され
てIRAが使用していた事が問題視
され、欧米の圧力で製造停止と
なった。また、武器輸出原則が
国内の国会でも問われて、完全
にM1カービンとアーマライトの
自動小銃の生産を日本はやめた。
しかし、AR-18のノウハウが後
に国産5.56ミリ弾用自動小銃の
89式の開発に役に立った。
ARは架空物語として近未来を
描いた『野性の証明』で自衛隊
特殊工作隊(反政府文化人や活動
家たちを抹殺する目的の陸自内
秘密特殊部隊)の制式小銃として
使用されていた。
撮影は、米国内で実銃ARが使用
された。
実際には日本の自衛隊では5.56
ミリ小銃は採用されていない時
代に、近未来の軍国主義的国家
日本を描いた作品だった。
あの作品で描かれた内容は架空
夢物語の絵空事ではなく、現実
世界がそうなって来たのが今の
現代だ。暗殺特殊部隊まで含め
て。
まさに、リバティチーフが皮肉
として活きて来る時代になって
しまった。
国防に名を借りた策動は、着実
に進行して完備されつつある。