ナイフに優劣はつけたくないが、現実と
しては使用してみての総合的観点からの
序列は存在する。
個人的に好きか嫌いかなどは関係がない。
物理的な現実的事柄は個人の好みなどと
は無縁なもので、一切そうした私的思念
とは離れたところにある。
しかし、それが弁別できない現象がなぜか
昨今は世間では多過ぎる。自分の好きでは
ないものが実力を備えていたら、気に入ら
ないのでその実力さえ認めないのだ。
実に心が狭くくだらない偏頗で非科学的
な脳内妄想でしかものを思考できない、
あまり褒められたものではないお粗末な
感性だ。人間が小さ過ぎて話にならない。
今の時代、そんなのがごちゃまんといる。
ネット民などはほぼ全部それ。
物理的現象は私的個人の存在など相手に
しない。現実は、お前がどう思おうが地球
は回ってる、というやつなのだ。
上掲ふたつのナイフで私が気に入っている
のは上のリアルスチールである。
手に取っての体感バランスや安心感はかな
り良い。
だが、しかし。
使い倒してみて、客観的に判断すると、
能力は下の謎のナイフALTEMAのほうが
圧倒的に優れている。
個人の好みなどは関係ない。能力あるもの
は、個人の好みなどにその能力は左右され
ない。
いくら自分の好みが上のリアルスチール
ブッシュクラフトプラスのほうであって
も、現実的には下のALTEMA ファルコン1
のほうが実用ナイフとしては断然優れて
いる。これは冷徹に見て動かし難い。
だが、好みのみを言うならば(そんな事
はナイフの良し悪しとは無縁な事だが)、
私はバークリバー系のシルエットは全く
好きではない。ダラーンとしただらしない
外形で締まりがないように思えるからだ。
つまり、有り体に言えば、ダサい。
はっきし言って、格好がダサい。垢抜けな
い。
もっと見た目からしてビッとしているナイ
フのほうが私個人は断然好きだ。
例えば、それはこんなナイフだ。
ブレードシルエットは限りなく日本刀に
ブレードシルエットは限りなく日本刀に
近い洋式ナイフ。
それは当然北欧ナイフのブレードライン
それは当然北欧ナイフのブレードライン
になってくる。
このサイドバックシルエットを見るだけで
たまらない。
この系統が私はナイフでは一番好きだ。
つまり、プーッコのデザインとなる。
刺突、斬切、切開、切断、裁断、何でも
ござれだ。
バークリバー系のブレードシルエットの
ナイフは刺突には一切向いていない。
日本刀と同じ外形シルエットの北欧ナイフ
というものは、十分に刺すことができる。
「刺突」が使えないナイフは、かなり刃物
としての機能に制限が加えられる事となる
のだ。
ブレードのポイントは非常に大切。