サンダーバードはうちらの周りでは2号の
人気が高かった。バージルの乗るやつ。
でも、私は4号が大好きだった。
ところで、1号は飛び立った後にどうやっ
て地球に帰還して着陸したのかよく覚えて
いない。
考えたら、56年も前のテレビドラマだ。
『ひょっこりひょうたん島』よりイケて
る人形劇だった。1965年放送。
何というか、男でこの番組を観てないガキ
はいなかったのではなかろうか。
しかし、国際救助隊は宇宙ステーション
まで私的に保有している訳だが、資金と
かはどこから出ていたのだろう。
アポロ計画にしても国家予算を大幅に削る
莫大な資金が必要な為、資金難でアポロは
17号で打ち切りになったのに。
米ソ冷戦時代だからこそ、最先端のソ連に
負けまいとして米国内でも資金の確保が
可能だったからアポロ計画は実行できた。
デタント以降は資金ぐりが難しくなった
ので、計画中止。
国際救助隊サンダーバードはファンタジー
とはいえ、平和の為に活躍するという点
で、熾烈な東西冷戦時代の中で画期的な
「人類の生命」を謳う讃歌だった。
日本の子どもたちの特徴の一つに、なぜ
だか「働く車が好き」というものがある。
幼い子にミニカーなどを選ばせると、多く
の子どもはレーシングカーではなく、作業
車両を選ぶという不思議な傾向がある。
ダンプやクレーン車なんて大好きね。
コンクリートミキサー車とか。
消防車なんて、もう確実に人気物。
あれは不思議な傾向だなあと思う。
サンダーバードが日本でも子どもたちに
大人気だったのは、「人を救う、人の役
に立つ機械車両、機体」に対する魅力を
感じ取っていたからではなかろうか。
その為、キャリーであるサンダーバード
2号に人気が集中した。
災害状況と用途に応じてコンテナを積み
替えて空を飛ぶ航空機という発想は、例え
ファンタジーだとしても、本当に夢があっ
た。
そして、サンダーバードは、一切、軍事的
な国際紛争には関与しない。
人々が災害や事故の危機になった時にのみ
出動する。
それがとてつもなくカッコ良かった。
今の時代では流行らないだろなあ。
正義と悪の概念が時代と共に変質したか
ら。
サンダーバード各機の精巧なモデルを全機
種欲しいとか思ってみたりもする(笑