逆胴横薙ぎ(1993年)
あくまで刃筋確認。
一に刃筋、二に刃筋、三四が刃筋で
五に刃筋。
刀術はそれだ。
手の内とか肩甲骨の使い方とかいろいろ
技法的な細かい要諦はあるが、どんな
ことをやっても刃筋こそが立っていなけ
れば日本刀は全く切れない。
刃筋狂いのままでたまたまねじ切る事も
あるが、それは運刀での切りではない。
とにかく刃筋。
刃筋さえ立てられれば、畳表あたりは
小学4年生の女の子でもスッパスパと
切断できる。実際に小学生の女の子が
切ってる。
これも刃筋確認。キモは全く同じ。
何がどうなっているのか、私は自己確認
を続ける。どこがどうして駄目なのか、
何がどこまで出来ていて何が出来ていない
のか。改善点はどうなのか、すべて実践
の中で自分自身が自己検証していく。
僅かでも、ほんの僅かでも、5分前の自分
を超えるには一体何が必要かを自分自身
で冷静に考察する。
人のアドバイスや助言や指導はとても
重要だが、結局会得するのは自分自身
でしかない。