熊本地震の被災地各地の状況が明らかになっている。
水や電気といったライフラインの復旧が急がれる。
避難者への食べ物も行き届いていない。
大震災の時と同じように、拠点まで物資は届いているのに、そこから被災地へ届ける最後の段取りが出来ずにいるのだ。アメリカ軍のオスプレイが沖縄からやってきて今日から輸送に当たるのだという。
自衛隊にも輸送用のヘリもトラックもあるのになぜ手配できないのか不思議に思う。自衛隊の部隊を投入する際に、被災地での人命救護に当たるものと食料などの輸送とを同時に手配すればいいのに、いつも後手後手だ。15,000人からの自衛隊の部隊を投入しながら食料の輸送に手が回らないというのは理解できない。
アメリカ軍の助けを得るのも良いことだろうが、自衛隊をフルに活用できない政治と行政の段取りの下手さがいつも目立ってしまう。
現地へ担当大臣らを派遣して、被災地の実状と被災者の生の声を聞きスピーディな対応をすればいいのに、もどかしくなる。
アメリカには大災害などの緊急事態に対応する連邦緊急事態管理庁(Federal Emer-gency Management Agency.)の FEMAがある。FEMAはハリケーンカトリーナの被害を受けて強化され、大統領に次ぐ権限や予算まで持ち、緊急時の現地指揮から復興までを掌握する。
日本も阪神大震災や東日本大震災などの経験をいかし、大規模災害の度にバタバタしないでFEMAのような組織がただちに被災地に入り対応できるような法整備をすべきだ。
もしもに備えて法整備することこそ国会の使命だ。本当にすべきことをちゃんとやってほしい。
現地では今も余震が襲いかかっている。