けい先生のつぼにくる話

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どうでもよいことでイライラするとき、柴胡剤系漢方方剤

2011-07-19 21:51:31 | 東洋医学全般
桜子(さくらこ)さんとか、薫子(かおるこ)さんという名前が時々ドラマに出てきます。私は実際にこれらの名前の方々にお会いしたことはないのですが、いつも思います。「[子]はいらないだろうぅぅっ!」

また、現在私の周りにはいないのですが、「[き]、の発音が変っ!」な人がいます。舌の横から「き!」と発音してるんです。これはちがうと思います!
女優さんで言うと、釈由美子さんの発音です。「ちょっとこっちに来い!」と呼びつけたくなります。

最近の若い子で自分の両親のことを「おとうさんが、おかあさんが。。」とを公の場でいうやつがいます!「父(ちち)が、母(はは)がだろうぅぅっ!」と思います。

以前は「ナルト事件」がありました。

どうでもよいことばかりですね。しかし、皆様もこのどうでもよいことが気になって仕方がないときはありませんか。
そういったときには「柴胡(さいこ)」という漢方薬を配合した漢方方剤が使われます。

1.大柴胡湯(だいさいことう) とにかく食欲が旺盛という基本の体質で、親分肌だが神経質なところがあったり、細かい事を気にするときがある。

2.柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)一見強面(コワモテ)で強そうに見えるが、実は小心者である体質、気質。

3.小柴胡湯(しょうさいことう)カゼが治りにくかったり、イライラしても口に出せないでいる性格の方。

4.抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)体力は普通にあるが、とにかくイライラしてしょうがない方。痰が絡みやすい場合もあります。

5.逍遥散(しょうようさん)更年期がらみのイライラや痒み。

6.加味逍遥散(かみしょうようさん)仕事をしすぎて疲れていて、イライラも激しい方。

7.補中益気湯(ほちゅうえっきとう)どうしようもなく疲れているが、眼の光のなかに「くそっ!なんでわたしだけが!」といった恨みの感じが見て取れる方。

同じ、なんかどうでもよいことや、細いことが気になりすぎるときの漢方方剤でも、ざっと並べてみて7種類もあるわけです。これらが体質や気質とマッチすると、まるで鍵穴にびったりとあった鍵で錠前が開くように、パカンとよくなってゆくのが漢方医学の醍醐味です。



漢方アメリカOnlineをよろしくお願い申し上げます。

私の記事が載っている月刊誌「はつらつ元気」です。ご参考になさってください。

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